ふたたび杉原一司のこと
こんにちは。こんばんは。
鳥取の荻原伸です。
塔のこのHPを探ってみると、以下のように「杉原一司」についての文章がみつかります。
【八角堂便り】三度目の出会い / 小林 幸子
2012年4月号
【八角堂便り】筬を離しぬ / 小林 幸子
2017年12月号
【八角堂便り】杉原令子の歌 / 小林 幸子
2021年1月号
【短歌時評】運用と手順・杉原一司 / 吉田 恭大
2020年4月号
【塔ブログ】疎開を急ぐ佐美雄 / 荻原伸
2022.03.03
【塔ブログ】丹比の夜 / 荻原伸
2022.03.05
今年2月下旬に『杉原一司全集【歌文・対談座談会篇】』という一冊が鳥取の今井出版というところから出ました。この出版には、地元の鳥取大学の研究者の方々が深く関わっておられます。近年、鳥取大学地域学部の岡村知子准教授らは、前川佐美雄や塚本邦雄との往復書簡からなる2冊の重要な資料集を出版なさっています。実物の手紙を写真にとったものと実際の文字を翻刻した文字が入っています。
『杉原一司宛前川佐美雄書簡』(非売品)
『杉原一司塚本邦雄往復書簡』(キンドル版のみ販売)
今回の全集には、杉原一司が『やまと』に投稿していた次の歌なども収録されています。
あの山もこの山もみな翳をもち思ひ深深息づきて見ゆ
先の佐美雄との往復書簡によれば、投稿は二ヶ月前には行っているようなので、一司の住む丹比から、若桜や八東の山々の濃く深まる初夏の緑を目に映しながら、「翳」を表現しつつ全体はなんとなく(作品自体が上の句と下の句ということではなく)縦にぱかっと2つに割れるようなシンメトリー風に作っている感じもしてきます。

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