中禅寺湖への旅
いわこしです。
先週、両親と日光へ旅行に行ってきました。
東照宮から中禅寺湖へ二泊三日の旅。
東照宮は家康好きの母の希望、中禅寺湖は日本で一番標高の高い湖と日本百名山の男体山というロケーションに私が惹かれて決めました。
決めたのは2月上旬で、今年は暖冬ということもあり、
ひょっとして旅行に行く頃には桜もちらほら咲いてなんて思っていたのですが、
この日は突然の寒波で中禅寺湖は雪の降る猛烈な寒さ。
ただ、逆に雪の降る湖と雪の山稜という絶景が見られてそれはそれで両親にも喜んでもらえました。
さて、古今歌人は旅に出ると歌をつくります。
いや、歌をつくるために旅に出るといってもいいかもしれません。
わたしも歌ができずに困ったら山に登るか、プチ旅に出ます。
今回も旅の準備を歌い、まだ行ってもいない旅のうたを作ったりしていました。 (いいのか?)
それから、今書いているこのブログのネタとして。
たびに出る前に中禅寺湖をうたった歌人っていないかと調べていたところ、 いました。日光は名所だけに何人も有名歌人が歌っています。
正岡子規、若山牧水、与謝野晶子。
漂泊の歌人、若山牧水は「みなかみ紀行」(1924年出版)で、日光、中禅寺湖を訪れており、中禅寺湖を歌っています。
(今回は訪ねられませんでしたが、日光に歌碑もあるようです)
裏山に雪の来ぬると湖岸の百木のもみぢ散りいそぐかも
見はるかす四方の黒木の峰澄みてこの湖岸のもみぢ照るなり
みづうみを囲める四方の山脈の黒木の森は冬さびにけり
下照るや湖辺の道に並木なす百木のもみぢ水にかがよひ
わたしが今回行ったのは冬なので季節が違いますが、それでも歌と実景が重なって、
より臨場感を持って味わるようになりました。
歌で旅もこういった楽しみ方ができるという発見でした。