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アーカイブ "2013年10月"

寒くなってまいりました。
みなさん、お風邪などに気を付けてください。
最近、近所で騒ぎがあり、窓を少しだけあけて娘と様子をこっそり覗いていました。
それで私が「家政婦は見た、みたい」
というと娘は「それをいうなら、家政婦のミタだよ」と言います。
だから、そのタイトルは元のドラマからつけられていると説明しても、娘はまったく元のドラマを知らず、「は」じゃなくて「の」でしょと私の間違いを直させます。ジェネレーションギャップですね・・。
ちなみに韓国では「家政婦のミタ」は、冬のソナタのチェジウさんが主演でドラマ化されているそうです。

現在、60周年記念号に向けて「会員エッセイ」を募集しております。
詳細は「塔」10月号149ページをご覧ください。
応募用紙も10月号に付いています。
原稿を詠草用紙と一緒に送ったり、松村宛に送ったりされる方がいらっしゃいますが、宛先は大森静佳さんまでとなっております。皆さん、お間違えのないようにお願いします。

「塔」10月号にも広告を載せましたが(P52)、
会員アンケート「今年印象に残ったこと」を募集中です。
分量は100字以内、締切は10月31日。
どんな内容でも構いません。今年の思い出を書いて
松村まで送って下さい。お待ちしております。

「塔」10月号の座談会「結社にふたたび出会う」の中で、田中栄さんの話が出ています。早いもので、田中さんが亡くなってもう8年が過ぎました。田中さんを知らない会員の方も多いことでしょう。
2006年に刊行された田中さんの遺歌集『海峡の光』は、若干在庫があります。もし、お読みになりたい方は、送料340円分の切手を同封して、松村宛にお申し込み下さい。折り返し歌集を送らせていただきます。
ただし、数に限りがございますので、無くなり次第、終了となります。
あらかじめ、ご了承ください。

塔事典の編集が佳境に入っておりますが、昨日の京都新聞で査読の模様が紹介されています。

査読は終わりましたが、毎月、初校、再校とスタッフが集まって校正しています。
僕ももう何点か書いたり調べたりしなくてはならないのですが、ちょっと手が付けられておりません。(割当分の原稿をまだ書いてない訳ではありませんよ、念のため)
来年の夏刊行予定!

「塔」10月号がそろそろ皆さんのお手元に届く頃だと思います。
今月は若手会員5名による座談会「結社にふたたび出会う」をドーンと17ページ使って載せています。
参加者は、澤村斉美、吉田恭大、安達洸介、大森静佳、藪内亮輔。
河野裕子について、短歌の読みについて、結社について、ざっくばらんな意見のやり取りがあり、刺激的で充実した内容となっています。
東京の「ジュンク堂池袋本店」、名古屋の「ちくさ正文館本店」、京都の「三月書房」で一般向けにも販売しております。ぜひ、お読みください。

今日は「塔」11月号の初校の取りまとめ。
昨日、東京、京都、大阪、芦屋、広島、鳥取の6か所に分けて行われた初校のゲラが、今日わが家に届く。それを全部合わせて、全体的な見直しをしたり、ページの移動や空いている部分の調整をしたり、不明な点については歌集を見たり執筆者に問合せをしたりする。
200ページを超える雑誌を一人で見ることになるので、少なくとも5〜6時間はかかる。でも、これをきちんとやっておくと、再校が楽になり、その後の仕上がりも良くなる。反対に慌ててやったりすると、再校が大変なことになるのだ。
11月号の特集は「全国大会報告」。昨日のブログに書いた水沢遙子さんの講演「高安国世と近藤芳美」も載りますので、大会に来られなかった方は、どうぞお読みください。

水沢遙子さんの「雨の時間」12首のなかに、こんな歌がある。
 午後に話すことを車中にて反芻し同じところでみたびつまづく
 高安国世と近藤芳美の出会ひしは一九四八年秋のオフィスに
 夏のをはり常陸のくにに来しわれのつたなきさまも見守られをらむ
 大いなる二人にまみえたることは我がさきはひと深く思ふも
今年の夏、土浦で行った「塔」の全国大会に、水沢さんを招いて「高安国世と近藤芳美」という講演をしていただいた。その時のことを詠んだ歌である。
また、同じ号の「歌人の横顔」というコーナーには、米田律子さんの「出合うという別れ」という文章が載っている。昭和59年7月1日に、京都で米田さんの歌集批評会が行われ、高安国世と近藤芳美が揃って出席した話である。高安の亡くなる約一か月前のことで、それが二人の最後の別れとなったのであった。
1948(昭和23)年の出会いを詠んだ歌と、昭和59年の別れを記した文章。この二つが、偶然に同じ号に載るというのもすごいことだと思う。

「未来」9月号にこんな歌があった。
「塔」くづし「未来」踏み越えゲラに朱を入るる父まで児の進撃は
               黒瀬珂瀾
2歳のお子さんのことを詠んだ歌である。積み上げた本や雑誌を崩して作者のもとへ歩いてくる子ども。「塔」「未来」は、それぞれ結社誌の名前であるが、タワーやフューチャーの意味も掛けて用いられているところが面白い。そして、もちろん一首全体に、マンガ・アニメの「進撃の巨人」のイメージが重ね合わされている。

昨日は夕方6:00から東京會舘にて、講談社ノンフィクション賞、エッセイ賞、科学出版賞の贈呈式があった。受賞者は以下の通り。
 
ノンフィクション賞
 ・角幡唯介 『アグルーカの行方』 (集英社)
 ・高野秀行 『謎の独立国家ソマリランド』 (本の雑誌社)
 
エッセイ賞
 ・小川 恵 『銀色の月』 (岩波書店)
 ・永田和宏 『歌に私は泣くだらう』 (新潮社)
 
科学出版賞
 ・更科 功 『化石の分子生物学』 (講談社)
受賞者の皆さんの挨拶が、それぞれの個性がよく出ていてとても良かった。

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