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アーカイブ "2018年08月"

夏
あつい

夏2

夏3
でした。

花火の端の方に月が紛れているのですが、見えますか。

平成最後の夏が終わっていきますね。

とても、異常に、暑かったですね。
夏が終わったころにはみんな痩せてるんじゃないかと思うぐらいに。
生き延びられてよかった。

そして、3年ぶりに塔全国大会に、2日目だけですが
行くことができ、いやーもう幸せでした。
後ろの方の席で笑いながら歌合を見ていました。楽しかった!

全国大会が終わった後、実家へ預けていた子を迎えに行き、
近所の夏祭りに行きました。
初めて打ち上げ花火を見た息子、
心臓が、隆起するかと思うぐらいどっくんどっくんしていました。
泣きはしなかったものの、帰り道でボソッと、
「すこし、びっくりした」
と言っていました。

※写真は上の2枚が7月21日、下が8月19日

近所の川に、なにやら、浮き草の葉がひしめいている。
菱に似ていると思って写真を撮ったら、「それ、たぶん菱で間違いないよ」とのことなので、たぶんこれが菱。
似ているという意味での「……めく」ではなく、犇めいている。

a_tou_菱、ひしめく_IMG_7163

水の面に菱の葉間なく浮びたる池ありひろびろと山の西日に/松山慎一『桂若葉』

以前、近所の八百屋で菱の実が出ていたので、話の種に買ってみようかと思ったのだが、ちょっと値段が高くて断念した。

両岸がコンクリートで固められていて、水辺に降りることができない。
水辺に降りることができるなら採ってみようかと思ったのだが。

それにしても、こんな街川に、と思うが、けっこう澱んだ、あまりきれいではない水でも育つものなのか。

浮き立ちて菱の青きは大いなる湖汚れたる果てのにごり江/高安国世『新樹』

今回は「夏」シリーズでいきたいと思います。
「夏」と聞いて思い浮かべるものは、人によって様々だと思いますが、そのいくつかの中に「花火」が入る人も多いのではないでしょうか?
自宅の近くや海岸などで行う手持ち花火や線香花火にネズミ花火もあれば、夜空に大きく広がる花火大会もあり、やはり花火は夏の風物詩ですね。

私も花火を見るのは好きですが、苦手なのが人混み。
なので、私の住む大阪やその近郊でも花火大会はいくつもあるのですが、なかなか実際に足を運ぶことはありません。
(大昔はPL教団の花火大会を見に行ったこともあるのですが、それもPLの比較的近くに従姉妹が住んでいたので、その家で見せてもらった、というものでした。)

で、意外(?)な穴場があります。
それは、野球場です。

今ではドーム球場も多くなりましたが、屋外球場ならではの楽しみが5回裏終了後に打ち上げられる花火です。
もちろん、どの屋外球場でも行われるわけではありませんし(例えば、住宅街が近い甲子園球場などはありません)、開催される試合も限定です。
でも、夏を中心に開催される「花火ナイト」は屋外球場のウリですし、実際、相当本格的な花火が5分以上は連続で打ち上げられるので、かなり壮観です。

私が行ったことがあるのは、千葉マリンスタジアム(当時、現在のZOZOマリンスタジアム)と、ほっともっとフィールド神戸(今年5月のブログにも登場してもらいましたね)です。

まずは、マリスタ。
18.08.28 球場の花火1(マリスタ)

すいません、10年以上前のデジカメで撮影したものなので、いまいちの写真ですが、感じは分かっていただけるでしょうか。
花火は(主に1塁側の観客がよく見えるように)レフトスタンドの後方から打ち上げられます。
私はレフトスタンドで観戦していたので、そのままだととても見にくかったのですが、係員の方が特別に花火の時だけ一旦外に出ることを許してくれたので、そこから見て、撮影しました。
(この写真の右端に写っているのが、レフトスタンドの壁です。)

ちなみに、この球場は幕張の海のすぐそばにあるので、風が強いので有名なのですが、それで花火が中止になってしまうこともあります。
この日はそういうこともなくて、ラッキーでした。

次に、ほっともっとフィールド。
18.08.28 球場の花火3(ほっともっと)

18.08.28 球場の花火2(ほっともっと)

これは、実は試合の途中ではなく、試合終了後でした。
15:00プレーボールという、プロ野球にしては中途半端な時間に始まった試合でしたが、確か試合終了が18:00前後で、そのあとに行われたものです。
で、この花火、なんとさっきまで選手が実際に試合をしていたグラウンドに降りて(グラウンドに座り込むためのシートも配布された)、そこから観戦できるという、なんとも贅沢なものでした。

2枚目の写真の手前の方に、グラウンドに座り込んでいる観客が、一斉に花火を見上げ、また撮影している様子が写っているので、よく分かるかと思います。

ああ、でも残念なことが一つ。
それは、花火が本当に素敵で迫力があって、「なんとか歌に詠みたい!」と思うのに、まず上手くいかないことです。
どうしてもベタな表現になってしまったり、既存のフレーズの域を出られなかったりで…。
一生の課題かもしれません。

近所の薬局のかどをまがる。
なにやらぴぃぴぃ声がすると思って見上げると、ちょうど親雀が通気口なのか、ケーブルの入り口になっているのか、その隙間に入ってゆくところ。

IMG_7307

春にも、ここで子育てをしているのは見た。
これは何度目の子育てなのだろう。

IMG_7312

窓そとの軒のいづこか仔雀の巣に声しつつ雨の朝明け/宮柊二『獨石馬』

大きな台風がまた襲来しました。
みなさま、ご無事でしたでしょうか?
なんとか通過したようですが、また暑くなりましたね。
まだしばらくは暑い日が続くようで、ややげんなりです。

そんな酷暑続きの今年の夏ですが、避暑にお薦めのスポーツがあります。
ずばり、スケートです!!

編集後記でもときどき書いているので、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、私は数年前からフィギュアスケートを習っています。
40歳を過ぎての挑戦で、なかなか上手くなりませんが、それでも諦め悪くしがみついていると、少しずつ「できない」が「できる」に変わってきます。
この歳になって「できなかったことが努力してできるようになる喜び」はそうそう味わえるものではありませんから、本当に貴重な機会です。

もともとフィギュアスケートは見るのが大好きだったのですが(今でも好き)、その中でもアイスダンスという競技を知ってから、どんどんその魅力にとりつかれていきました。
日本では「フィギュアスケート」というと男女のシングルばかりが注目されますが、男女で組んで踊る「氷上の社交ダンス」は時に妖艶、時に華やか、時にコミカル、カップルだからこその技や、描き出せる世界があって、一旦はまるともう大変です。
好きな演技なら10回、いや100回見ても飽きない自信があります。

で、どうしてもこのアイスダンスが自分でもしたくなって、恐る恐る始めてみた、というわけです。
自宅から1時間もかからないところに通年のリンクがあったのも、そこにアイスダンス教室があったことも、ラッキーでした。

で、本題に戻って夏のスケートですが、特に今年のような酷暑だとアイスリンクはパラダイスです!
私の通っているリンクは地下1階にあるのですが、駅から酷暑の中を歩いて汗だらだらになったところで、地下に降りて行くと、途端に「すーっ」と汗が引いていき、一気に涼しくなります。
それは、「世間は酷暑で、外に出るのすら大変なことなのだ」ということを忘れてしまうくらい。
もちろん、ある程度しっかり滑ったら汗はかくのですが、俗世を歩いているよりは遙かにましです。
(その代わり、リンクサイドでじっとしていると、そのうちとても寒くなってきます。)
なので、暑い夏にスケートは、本当にお薦めなんです!

とは言っても、世間的には「夏」と「スケート」はあまり結びつかないらしく、夏休みでもリンクはそこまで混んでいません。
冬の方がよっぽど混んでいます。
私なんかは「もったいないなぁ」と思ってしまいます。
もっとも、混みすぎても自分の練習が思うようにできないので(氷上で滑っている同士が衝突したら、一歩間違えると大変なことになります)、ちょっと複雑なのですが。

そうは言っても、スケートリンクは全体的にはどんどん減ってきているし、ましてや夏でも滑れる通年のリンクは、本当に限られたところにしかないですよね
…。
関西でも、ここ20年くらいで有名なリンクがいくつも潰れました。
近年中に、京都・宇治や大阪・りんくうタウンに通年のリンクができるという話もありますが、早く実現してほしいものです。

話を戻して、アイスダンス、選手のようにはもちろんできませんし(当たり前)、普段やるのもかなり簡単なステップのものばかりですが、それでも男性と組んで、音楽に合わせて踊る(滑る)というのは、予想以上に楽しいです。
何年もがんばって、ついに音楽に合わせてターン(前向き→後ろ向きに変わる)ができるようになったときは、本当にうれしかった!
年に1回発表会があるのですが、みなさんそのために猛練習して、衣装にも凝ったりして、当日は演るのも観るのもめちゃくちゃ楽しいです。
(もっとも、あとで自分の滑った動画を見ると、あまりのみっともなさにがっかりします…。)

18.08.24 スケートリンクとザンボニー

写真は、今日のアイスダンス教室前のリンクです。
この教室の前に、選手たちの貸し切りがあったので、製氷しているところ。
氷がつるつるぴかぴかでしょ?

左の方に写っているのが整氷車、通称「ザンボニー」です。
整氷車を作っている会社はいくつかあるそうなのですが、世界的に圧倒的なシェアを誇っているのが、ザンボニーさんが発明した、ザンボニー社の整氷車なので、スケート好きの間では「ザンボニー」と言えば整氷車を指します。

試合やアイスショーの休憩中にも製氷が入りますけど、これはよく「ザンボタイム」と呼ばれています。
「ザンボタイム」の直後は、本当に気持ちよく滑っていくので、ちょっと上手くなったような錯覚に陥ります。

こんにちは、小川和恵です。
岡部史さんも書いておられましたが、この土日(8月18日、19日)に浜松で開催された全国大会も、無事終了しました。
大変に暑い夏でしたが、なぜかこの土日だけは奇跡的に(比較的)涼しく、これも塔会員の日頃の行いがよかったのだと、勝手に解釈しています。

せっかく浜松まで行ったので、大会が始まる前に「楽器博物館」に行ってきました。
(このために、9時過ぎに浜松に着くひかりに乗りました!)

18.08.23 楽器博物館

思った以上に充実した展示で、とても面白かったです。
私は大学時代oboeを吹いていたのですが、世界各地にoboeのようなダブルリードの楽器が何種類もあることも、大変興味深かったです。
あと、ピアノ等の鍵盤楽器の変遷なども、様々な時代の楽器が並べられていて、それぞれの音を出す仕組みなども解説されていてとても分かりやすかったです。
もう少し時間があれば、もっとゆっくり見られたのだけどなぁ…。

で、夏です。暑い夏です。
「夏」と聞いて思い出すことは、みなさんいろいろおありかと思いますが、楽器繋がりで言うと、私は断然「演奏旅行」です。

前述の通り、私は大学時代、大学のオーケストラでoboeを吹いていたのですが、夏休みの恒例行事が「演奏旅行」でした。
これは、毎年一つの地域(例えば「九州」とか「東北」とか)を決めて、二週間程度、その地域内のいろいろな市町村で演奏会を行うのです。
ギャラは一切なしで、その代わりその市町村に食事と宿を提供してもらいます。

私が行ったのは、もう20年以上前のことですが、当時は割と小さな市町村でもそれなりの立派なホールを持っているところもありました。
もちろん、そういう場所での演奏もありましたが、多かったのは市町村の、あるいは学校の体育館です。
体育館だと、当然冷房もなかったような…。
でも、耐えられないほど暑い! と思ったことはなかったので、やはり今よりは気温も低めだったのでしょうね。

演奏する曲目は「運命」「カルメン」「白鳥の湖」など、比較的ポピュラーなものが多かったです。
「カルメン」をやるときには、「指揮者コーナー」というのを設けていました。
いわゆる「カルメン前奏曲」の冒頭の部分を、お客さんの一人に指揮者になってもらって、振ってもらうのです。
小学生、学生さん、校長先生、など様々な方が「指揮者」になりましたが、みなさんとてもいい顔をしていました。
ときどき「無茶振り」、つまり、うんとゆっくりやったかと思うと、いきなりとんでもないハイテンポになる、などもよくありましたが、まあお約束の範囲内。
やっている方も楽しかったです(木管楽器は比較的速いパッセージなので、大変は大変でしたが)。

それと、ご当地の民謡や市町村歌などを演奏することもありました。
これらは団員の編曲担当者が必死に、ほぼ一晩でオーケストラ用に編曲して、それをまた団員も、ほぼ初見で演奏していました。
やはり、お客さんの受けはよかったですね。

当時は、どちらかというと、普段オーケストラの生演奏などなかなか聴けないような地方の市町村を、選んで行っていたようなところがありました。
特に体育館での演奏会だと、お客さんも子どもさんや学生さんが多かったです。
音響などお世辞にもいいとは言えない環境なのですが、それでもみんな目を輝かせて聞いてくれて。
(月並みな言い方ですが)そのキラキラした瞳というのは、何年経っても忘れられないものです。
「音楽をやっていてよかったな」と思える時間でした。

私は都合3回、この演奏旅行に参加したのですが、もし参加していなければまず行っていないだろう、という所にもたくさんお邪魔しました。
徳島県西祖谷山村(当時)の「祖谷の大秘境」、長崎県五島列島の宇久島、等々、演奏旅行のおかげで行けたようなものです。
(そう言えば、宇久島の星と海はすごかったな…)
私は、実は47都道府県全てに行ったことがある(通り過ぎるだけでなく、ちゃんと降りて行った)のですが、その3分の1くらいは演奏旅行のおかげです。

IMG_20180818_182532_BURST002
今年の塔の全国大会の開催地浜松から、昨夜帰宅したところです。
その詳細については例年通り、11月号で報告される予定です。
でも、夕食の内容までは(あ、昨年もこんなこと書きましたっけ)
載りませんよね。それで、またここに、お世話頂いた静岡県の
会員の皆様、また塔スタッフの皆様に感謝しつつ、美味の
一部をご披露いたします。

上の写真は和風の前菜です。海陸両産物に恵まれた静岡ならではの美味。
見た目もとても美しいですよね。この後、真鯛のソテー、牛ヒレ肉の
ポワレ、炊き込みご飯、などが続きました。いずれも美味しかったのですが、
圧巻はデザート!
IMG_20180818_192957
マンゴーのムース、バニラパルフェグラス添え。
宴席でご一緒だった隣の会員女性が溜息をついておられました。
「座っているだけで、こんな美味が登場するなんて、夢のよう」
この一年に一度の贅沢を味わうために、たゆまず歌を作り、
仕事の方も頑張っていこう、と言う気持ちになれます。
また、来年、皆様にお会いできますよう。

子どもの頃、虫取りに熱中することはなかた。
 
今になって、図鑑をぱらぱらめくったり、インターネットの図鑑サイトなどあれこれ眺めたりして、そうか、これは、これだったか などとやっている。

a_tou_蝉、背を見せて鳴く_IMG_7285
 
これはミンミンゼミ。
 
背中の色合いは個体差とか、光の具合とかあるが、ほのかに緑色を帯びて黒と白の模様がはいっている。

関西に多いクマゼミは、これに比べればまっ黒だ。
 

透(す)き羽(ばね)とみどりのからだもつ蝉よ鳴けば水玉うまるるごとし/栗木京子『ランプの精』

 
「みどりのからだ」というのは、亜熱帯のほうへゆくと、美しい緑色の蝉もいるようだが、さてどうだろう。
ミンミンゼミの声が「水玉」というと、かなりどばどば、じゃぶじゃぶという感じがしないこともない。
 
IMG_6861

早朝、セミの声しか聞こえないところ。
工事現場の騒音モニターは62デシベルを示していた。

このあたりの環境基準は、日中で60デシベルだったはず。

暗くてよくわからない。

a_tou_狸、ためらう_IMG_7385

だが、イタチのような細身ではなく、ハクビシンのように鼻筋が白いわけではなく、
ネコの歩き方ではなかかった。

夏毛のタヌキがこんな感じであるらしい。
 
わからないが、タヌキということにしておこう。

大学病院のちょっとした木立のあるところの通用門から外をうかがって出て来たところ。
道を渡ったところには、看護学校と大学の体育館などがある。
そこにも茂みがある。
 
出てきたところで、ニンゲンがいることに気付いて足がとまる。
 
タヌキは危険を感じると、まず止まるのだそうだ。

だから自動車に轢かれてしまう。

そんなことを読んだことがある。

草むらにあをき光の瞬きぬたぬきと相見る窓のうちそと/佐藤南壬子『窓』

それにしても、東京二十三区内である。
世田谷あたりに出没するのは佐藤南壬子さんの歌にもあるとおりだが、出会うとは思わなかった。

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