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アーカイブ "2012年02月"

今年の全国大会は、8月18日(土)・19日(日)の二日間、
大阪・天満橋の「帝国ホテル大阪」で行われます。
実行委員長は山下洋さん。
詳細は「塔」6月号に掲載しますが、楽しみな企画を準備して
いるところです。皆さん、今から予定を空けておいて下さい。

今年の東京大学(前期)の入学試験に、河野裕子さんの文章が出題されたようですね。国語の第四問です。
問題は→こちら(YAHOO!の特集)
同じく解答例は→こちら
出典は『たったこれだけの家族』の中の「ひとり遊び」より。
第二問の古典の問題も歌論書『俊頼髄脳』(としよりずいのう)からの出題で、和歌、短歌関係(?)が全4問中2問と、実に半分を占めています。

隈元榮子さんの第2歌集『朝はめざめて』が刊行された。
隈元さんは京都の方で、何度も歌会でお会いしたことがある。
「塔」2月号の新樹集に載った歌からもわかるように、隈元さんは現在
 じりっじりっと肺がんは進行しどの抗がん剤も顕著な効き目が
 なく、体調に大揺れする私を、三十一文字につぶやき、気持ち
 の捌け口、自分の支えにして来たのだが、今は歌を詠むことも
 難しくなりつつある。(あとがき)

という状態にある。
  暖かき背をなでるよう日をふくむ墓石の背面拭き洗いする
  小学校は駅裏にあり機関車のお湯を貰って冬の掃除は
  「頑張る」は食べることかなもちゃもちゃと口中の肉だんご
  咽までいかない

一首一首を、大切に読みたいと思う。 

昨年、亡くなられました、田中雅子さんの
歌集『令月』の在庫を前田のほうで預かっています。
読まれたい方は、私までお申し込みください。
2500円+送料のお値段です。

13:00から事務所にて、2回目の京都平日歌会。
参加者14名。
先月はエアコンの効きが悪くて部屋が寒かったのだが、今月はガスストーブを車で持参してくださった方があり、暖かな歌会だった。感謝。
ある歌に「すまなさそうに」という言葉があって、「すまなそうに」ではないか、と言ったところ、侃々諤々の議論になった。文法的な話はともかく、語感をめぐる問題は個人差もあってけっこう難しい。
第4木曜日の午前中(10:00〜)は事務所の開所日にもなっているので、どうぞお気軽にご利用下さい。

「橋下徹大阪市長が大阪市の小中学生にも留年を検討」という新聞記事を読んだ。
うちにも中学1年の大阪市立中学に通っている男子がいるので
その記事を見せると、かなり動揺している。
(自分が勉強していないという自覚があったのか・・・)
だいたい、どんな教科のテストにおいても、問題の意味がわからないと、
わけのわからないことを言う。
やはりなにごとも国語力。
そんな中学生の不思議言葉シリーズ。
 テヘペロ ・・・ 「てへっ」と「ペロっ」の複合形
 いきりミス ・・・ 「いきっている」というのは関西弁?で「調子に乗っている」だから、調子に乗りすぎてひんしゅくをかう、という意味
 アゲポヨ/サゲポヨ ・・・ テンションの上がり下がりの形容詞
どれも締りのない言葉だ。
なんとかせねば。

昨日は13:00から永田家で、3月号の再校と4月号の割付作業。岩倉のあたりには、雪がまだけっこう残っていて、木々の葉や屋根からしきりにポタポタと雪の解けた水が滴り落ちていた。
参加者16名。永田さんも久しぶりにのんびり(?)していて、今後の予定などあれこれ相談する。猫のローリは途中エサを求めて激しく鳴いていたが、人が大勢いるので部屋に入っては来なかった。
永田さんと河野さんの著書を中心に30冊ほどの本を永田家からご提供いただいたので、帰りに車で事務所に寄って置いてきた。事務所の蔵書のだいぶ充実してきたように思う。

昨日は、雪がつもり、窓から見える法の山も真っ白でした。
今年はそれでも、積雪が少なかったように思います。
京都の山科に何年か住んでいた時、すごく寒くて雪も多く、つららを何度も見ました。
あのつららがいまとなっては懐かしいです。
歌人の谷岡亜紀さんが、家に泊まりに来られグラスに雪を掬って入れ、ウイスキーを注いで飲まれました。
ピーナッツのバター炒めも作ってくれたように思います。
私のおなかには息子がいたので、もう17年も前の話ですね。

今月より、会員の方向けに定期的に事務所を開けることになりました。
・第3木曜日 13:00〜16:00
・第4水曜日 13:00〜16:00
・第4木曜日 10:00〜13:00
以上の時間帯はスタッフが待機しておりますので、どうぞお気軽にご利用下さい。「塔」のバックナンバーや歌集など、貴重な資料も数多く揃っています。資料の貸し出しは行っておりませんが、コピー機がありますので必要な部分はコピーをとることができます。
また、遠方から来られる方や勉強会などで、上記以外の時間帯の利用をしたい場合は、松村までご連絡ください。できるだけ対応したいと思います。
なお、事務所に待機するスタッフとなって下さる方も募集しております。こちらも、松村までご連絡ください。皆さんのご協力をよろしくお願いします。

入試シーズン真っ盛り。
桐朋学園中学校入試の国語の問題に、母の『たったこれだけの家族』から出題されていた。
僕がアメリカの現地小学校に馴染めない、というエッセイ(「カカシ小学校」と「友だち親」の2篇)で「この時の淳の気持ちを表しているものを選べ」みたいな設問があった。そんなの当の本人にも分からないのに、どうして小学生が分かるというのだろうか…
しかし、設問に「淳の」「淳の」と連発されるのは変な気分。
受験生達と当時の僕はちょうど同じ年頃だった。
以上、ちょっと前にfacebookに書いたのですが、こちらに書いていなかったので、転載です。
ちなみに解答だけ(問題は著作権法上掲載できないみたい)はこちらにあるそうです。

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