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アーカイブ "2015年09月"

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 淳さんのブログから引き続き、曼珠沙華です。
 こちらは、群生。

 近くの丘で咲いています。遠くから見ても真っ赤なので、
思わず立ち寄りたくなります。
 光があたると、まあ、きれいなんですよね。
 全然怖くないなあと思いつつ…。

 お天気のいいときに行くと、輝いています。
 今年はひとしおきれいなような…。
 好きな花になりそうです。

 風を浴びきりきり舞いの曼珠沙華 抱きたさはときに逢いたさを越ゆ
                        吉川宏志 『青蟬』

 曼珠沙華咲く野の日暮れは何かなしに狐が出るとおもふ大人の今も
                        木下利玄 『みかんの木』

彼岸花まぁ、正直に言って、何も書くことがないのです。

いたって普通の金曜日。ただ夕方から現代歌人集会の理事会。今年の歌人集会賞の候補作の絞り込みなど。候補作は5冊、理事みんなが一ヶ月かけて読み込みます。

その後にいつもの金曜日バスケットボールへ。2時間ほど汗を流す。身体を動かすと気持ちいいもの。

彼岸花が随分と色褪せてしまいました。今年はなんだか秋の進み方が早い気がしますね。

明日は夜からとある方に会いに行きます。東京からお越しなんですが、自宅のごく近所にお泊まり。

日曜は刺激的なシンポジウムがあるのですが、残念ながら太宰府に先約があって、そちらへ。

たぶん明日は書き込めないので、今週は2回のみの更新となってしまいました。次の当番ではもう少しこまめにアップしますね。

オシロイバナ

ブログ当番をすっかり忘れていた永田です。困ったものです。

「ブログにコメントできない」という話が昨日の再校作業で挙がりました。
コメントを書いた後に欄の下にある「私はロボットではありません」という横のチェックボックスを✓してください。
するとちょっと歪んだ(京都弁では「いがんだ」)数字がたしか4桁ほど出ますので、それを入力すると書き込めます。
あらゆるブログに一斉に機械的に出される広告をブロックするための機構です。お手数ですがよろしくお願いします。

さて、昨日は京都府立芸術会館で再校作業、総勢18名。差し入れの葡萄や梨、お菓子などをいただきながら5時まで。
種までは食べませんが(何個かは間違って食べてしまいました)、葡萄は皮まで食べちゃう派です。ただ他の多くの方々(除:編集長)は皮を丁寧に剝いて食べておられました。そういや校正をしていたら、スイカの種を食べたら肩から芽が出て蔓が伸びるとお父さんに脅された、って歌を出されていた会員がおられました。いずこも同じですね。肩から葡萄の芽が出たらいいな。そういや「頭に柿の木」ってお話しもありましたね。

校正の後には10数人で連れ立って、隣の梨木神社で行われていた「家族の歌」の朗読劇を鑑賞。8時まで。その後何人かで食事。

僕はその後、日付が変わる頃まで一人でまた飲みに・・・

で、なんでオシロイバナって言うのかを最近まで知りませんでした。

先週、青春18きっぷを利用して京都駅から福知山、浜坂を経由して、鳥取へいった。

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ちょうど台風の時期と重なり、天候はあまりよろしくなかったけれど、
曇りのまま持ちこたえてくれて、存分に鳥取砂丘を満喫。

砂がほんとうに大きく丘となって盛り上がっていて、
その砂丘をのぼればのぼるほどに風は強くなり、足首を打つ砂も多くなる。
そしてその丘を降りたところには波に荒れる日本海。
3,40分ほど海を見ながらぼーっとしていたのだけれど、
スニーカーを波にさらわれかけて正気に戻りました。

地図で見ると近く思えるのだけれど、特急を使わなければ京都駅から電車で6時間。
けれども車窓には海や山が幾度も入れ替わり現れて、飽きない旅でした。
あの有名な「余部鉄橋」も通りましたが、架け替え工事前をぜひ見てみたかったなあ。

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先日読んだ永田淳著『評伝・河野裕子』に、こんな話があった。

『日付のある歌』に、

  バスを降り生協農協と買ひ歩くメジロ旨からうツバス旨からう

 があるが、これは雑誌初出時に「ツバス旨からう」を「ツバメ旨からう」と誤植された。ちなみにメジロ、ツバスは、出世魚であるブリの関西での幼名である。メジロを鳥の目白、と勘違いした編集者が「ツバス」は「ツバメ」だろうと早合点したのだと思われる。

今日たまたま家の近くの居酒屋のメニューに、その「つばす」を見つけた。
今度、食べてみよう。

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今日は岡山歌会に参加してきました。
詠草13名×2首=26首、参加者11名。

「じいそぶ」「ばあそぶ」という言葉、皆さんご存知でしたか?
私は今日の歌会で初めて知ったのですが、面白いなぁ。
爺雀斑、婆雀斑。
花冠に斑点があることに由来する、ツルニンジンの別名だそうです。
「そぶ」は木曽地方の方言で「そばかす」のこと。

歌会後、全国大会のことが話題にのぼりました。
先日の鹿児島で発表がありましたが、
来年の全国大会はここ、岡山での開催になります。
夏のくだものが美味しい「晴れの国」にぜひお越しください。

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週末、石垣島に行ってきました。
写真は川平湾、こんな水の色は初めて見ました。
ひたすらな海。
自然はもちろん、住んでいる人々の表情や言葉などからも南の「島」を感じ続けた三日間でした。
例えば面白かったのが人名、そして漢字の使われ方。
「大森」など「○○モリ」という姓の場合、石垣島では「モリ」に「盛」の字が当てられ、なぜか「森」がつくことはめったにないんだそうです。

大盛静佳。むむむ。

石垣空港に着いたのが夜だったので、宿へ向かうバスの外は真っ暗闇でした。
その闇の深さがこころに残りました。

釣り船のあかりと星とを分かちゐし水平線が闇にほどける/光森裕樹

ねっとりと濃く甘き闇迫りくる南の島の舌の分厚さ/松村由利子

普段は電動のミルをつかっておりまして、あ、珈琲のことです。このミルは昔ながらの喫茶店にあるような赤いボディの、でもそれよりはややこぶりのちょっとかわいいやつです。かわいいと言ってもやわなものではなく、大阪の富士珈機という焙煎機やミルを専門に手がける会社の由緒正しいミルです。バリバリバリっという音とともに一瞬にして挽きおわるので、思い立ったらすぐに珈琲を淹れることができて、もう10年以上もこれに頼りきっております。

あした先(ま)づ飲む珈琲はくさぐさの思想より濃く胃の腑に沈む

高野公彦『淡青』1982

この頃は、どうしてこうも珈琲が美味しいのかとおもうほど、珈琲の季節になりました。
それで、なんとなく、手動のミルを使おうかという気になりました。久しぶりにがりがりと挽いていると、回しながらなんだかだんだんと気分がよくなるじぶんに気づきました。不思議なことに。

珈琲

珈琲を飲んだあとに文具屋へ寄ると、越前和紙のふせんがありました。
珈琲と文具の季節と言えば脈絡のないおかしな感じがしますが、でも、そんな気分のこのごろです。
越前和紙の付箋

追記。
今日9月3日はわれらが編集長・松村正直さんの45歳の誕生日です。
おめでとうございます♪

八月の終わり間近な日のこと。アイルランド人の同僚に、「雲や風が夏とはずいぶん違うし、もう秋だなぁ。」と言ったところ、「いや、アイルランド人にとってはまだ夏だよ。」と彼女は応えました。ぼくにとってはもう秋そのものなのに。

秋

 

今日から9月になりました。

七曜のめぐりにはつか風冷えて梨のおもたき九月となりぬ

河野美砂子『ゼクエンツ』2015

 

今シーズンの梨はまだ口にしていませんのですが、つい先日、無花果をいただきました。
件の日本料理屋の店主が、甘さが一層増すからといって無花果をてんぷらにして田楽味噌を添えて出してくれました。初体験の無花果のてんぷら。一口にぱくりとやりましたら、口いっぱいに果肉のみずみずしさと甘酸っぱさが溢れました。おお、こんな食べ方もあったのですな。

無花果
 

食欲の秋が到来してしまいました♪

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