7月14日。今夜は満月なのだそうです。
そんな本日は各地で天候が乱れるという予報。大きな災害にならないといいなと心配になります。ぼくの住む鳥取も朝から雨が降ったり止んだりしています。コロナの陽性者数が急激に増えていることも心配。いつもの日常をなるべくいつも通りすごしたいものです。ちなみに、9月に実施予定の「河野裕子記念シンポジウム&全員歌会in京都2022」は200を超える会員のみなさんからの参加表明が届いています。これもまた穏やかななかで実施できるといいのですが。(ただいま現在、全国大会事務局スタッフの上澄眠さん、岡本幸緒さん、金田光世さんが住所や詠草集の校正をすすめてくださっています!詠草集は8月下旬に送付する予定です)
「満月の夕」にもどります。「満月の夕」といえばソウル・フラワー・ユニオン。1995年の神戸での震災の後にこの歌をよく聴きました。聴いては涙し、涙しては聴いて、心を奮い立たせていたように思います。ぼく個人はその年の4月から鳥取に帰ってきてしまったので、心苦しいような裏切ってしまったような気持ちも、聴きながら感じていました。
そんな鳥取に帰ってからの日々のなかで、たぶん2年後くらいだったと思います、同僚が地元の小さな飲食店でライブがあるから行こうと誘ってくれました。それは酒井俊さんのライブでした。失礼ながら酒井俊さんを一度も聴いたことがなく、またいまのようにサブスクやyoutubeでさっと聴くことができるということでもなかったので(当時のぼくのネット環境はnifty-serveでした!)、同僚のすすめる声を信じてびくびくしながら行ったのでした。そして、そこに現れた酒井俊さんがすごい熱量でストレートに歌い出したのです、「満月の夕」を。びっくりしました。そして数名の同僚といるのにどうしても涙があふれ出てしまいました。
なんだか急に今日、そのことを思い出しました。それで、いまyoutubeで検索して、あいみょん、アン・サリー、大竹しのぶなどもカバーしていることを知りました。そしてそのどれもが心に届いてくる感じがします。
満月の夕。いい夜になりますように。
写真は我が家のプランターでとれたトマトです。トマトのことを書こうと思っていましたのに満月の夕の話になってしまいました。
いま何か伝えることがあるようで月は光を道にとどかす/江戸雪『西瓜』第5号2022summer