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アーカイブ "2022年07月"

今日は13時から16時まで、事務所で京都平日歌会でした。
参加者は司会を入れて14名。

いつも参加者の大部分が12時すぎ頃には事務所に到着して、詠草集の選歌をするのですが…今日の京都は気温35度。換気のため窓を開けはなっているせいもあり、もともとエアコンの効きがいまいちなせいもあり、サウナのような暑さでした。ハンカチで汗を拭き、扇子やうちわであおぎ、「歌が頭に入ってこない」とくちぐちにこぼしながらの選歌タイムとなりました。歌会は暑さに負けない熱さでした。

写真は、こんな設定温度でもちっとも涼しくなかったエアコンのリモコン。

さて、再度のお知らせですが、8月から塔zoom歌会のメーリングリストが動きはじめます。
以下の詳細をお読みになりぜひご登録ください↓

zoom歌会メーリングリストを作ります

この前の日曜日(現代歌人集会の翌日)、四条烏丸の泥書房でおこなわれた山下翔さんのトークセッション「枝豆とビール」に参加してきました。山下さんといえば、最新歌集『meal』(現代短歌社)で食べることやお酒をとおして「生きる」を哀歓ふかく表現した歌が印象的です。ちょうど「塔」7月号の歌集歌書探訪でも、紺屋四郎さんが『meal』を取り上げておられます。

配布されたレジュメ「食べ物のうた」30首選、「塔」の歌人では

夜を照らす「並」や「卵」の字に触れて食券を買う国道沿いに 吉川宏志『短歌研究」2019.6

思ひ出はそこにあるかと思ふまで白飯そめる紅生姜のいろ 花山多佳子『木香薔薇』

たこ焼きのプレートこわれ家族四人集まる時間少し減りたり 前田康子『窓の匂い』

雑食の蛸であるゆゑ太すぎる今年の足を皆畏れたり 梶原さい子『リアス/椿』

が引用されていました。
美味しい枝豆とビールを(感染対策のため)黙っていただきつつ、楽しいひとときを過ごしました。

みなさんこんにちは。鈴木晴香です。

昨日7月23日(土)、現代歌人集会春季大会 in 神戸に参加しました。
私は理事を務めておりまして、受付や写真撮影を担当していました。

今回の大会テーマは「歌の読み方・読まれ方〜震災からコロナまで〜」。
松村正直さんの講演や、笹川諒さん・平岡直子さん・山下翔さん・江戸雪さん(進行)によるパネルディスカッションを通じて、
読み方・読まれ方の時代による変化や、歌を読むことが読者にもたらす変化、読者による読みの違いについてなど、さまざまな観点から考える時間となりました。

笠木拓さん(第46回)、北辻一展さん・笹川諒さん(第47回)の現代歌人集会賞授賞式も開催されました。
北辻一展さんには塔短歌会から花束が贈られました。プレゼンターは中井スピカさん!

自動巻きの腕時計をいくつか持っているのですが、大切に保管したり管理したりしていません。なんとなくいくつかの腕時計をごそっとこのあたりにというところに置いていて、今日はこれにしようという感じで選び、止まっている腕時計を振って、合わせて、という日々。

先日、ネット販売大手のサイトがプライムセールみたいなことをやっていて、そういえばとなんだか急に思い立ってワインディングマシーンをひとつ購入してみました。ワインディングマシーンというのは自動巻きの腕時計をセットしておくと身につけていなくても周期的に動いてくれて時計がとまらずにすむというものです。試しにひとつという軽い気持ちでのポチっと購入でした。すると、不思議なことによりによってポチッとした翌朝、同僚のAがぼくのところにやってきて、「ワインディングマシーンって使ってますか?あれって時計に結構負担がかかってデメリットも多いらしいですよ」と言うのです。ワインディングマシーンについてこちらが水を向けたわけでもないのに、です。心のなかで、あちゃーちょうど昨夜ポチッとやっちゃったよ、と思いつつも、素知らぬ顔で「使ったことないからなー」と応じたのでした。とほほ。

動揺冷めやらぬその日のお昼。前の席の同僚Bが半円形のボールに蓋がついた(しかもその蓋にとってがついている)弁当箱とは言い難いしかし弁当箱のよおうなものをもってきて、蓋を開け始めました。興味津々で、しかしこれもまた素知らぬ顔でちらちらみていると、そこに麺が入っていてその麺の上に具材を載せて液体をかけて、なんと冷やし中華を食べ始めるのです。弁当に、冷やし中華とは!と心に衝撃をうけたまま、「いいなー冷やし中華。その弁当箱みたいのも専用?」などと話していると(念の為、黙食後のことです)、さらに向こうの席のCさんが「わたしもBさんの影響で夏は冷やし麺類を弁当にもってくるようになった」と。さらには、冷やし中華は半生だけではなく近頃は乾麺の袋ラーメンのようなのもあってそれがなかなか美味しいとか、夏野菜をなんでものっければいいとか、具材に困るからカニカマを買っておくと便利であり、そのカニカマもチープな量販店でごそっと入ったものでいいだとか、ほんとはやっぱり蒸し鶏とか入れたいなどなど指南してくれるのです。そんなわけで、いまお昼の弁当として冷やし中華を持って行きたくなっております。無論、それ専用の弁当箱も欲しくなっております。

歩きながらカロリーメイトを飲みくだす昼いちばんを指定されてゐて/真中朋久『エウラキロン』

写真はプランターで育てているミディアムトマト。まだ青いものもたくさんあります。

7月14日。今夜は満月なのだそうです。

そんな本日は各地で天候が乱れるという予報。大きな災害にならないといいなと心配になります。ぼくの住む鳥取も朝から雨が降ったり止んだりしています。コロナの陽性者数が急激に増えていることも心配。いつもの日常をなるべくいつも通りすごしたいものです。ちなみに、9月に実施予定の「河野裕子記念シンポジウム&全員歌会in京都2022」は200を超える会員のみなさんからの参加表明が届いています。これもまた穏やかななかで実施できるといいのですが。(ただいま現在、全国大会事務局スタッフの上澄眠さん、岡本幸緒さん、金田光世さんが住所や詠草集の校正をすすめてくださっています!詠草集は8月下旬に送付する予定です)

「満月の夕」にもどります。「満月の夕」といえばソウル・フラワー・ユニオン。1995年の神戸での震災の後にこの歌をよく聴きました。聴いては涙し、涙しては聴いて、心を奮い立たせていたように思います。ぼく個人はその年の4月から鳥取に帰ってきてしまったので、心苦しいような裏切ってしまったような気持ちも、聴きながら感じていました。

そんな鳥取に帰ってからの日々のなかで、たぶん2年後くらいだったと思います、同僚が地元の小さな飲食店でライブがあるから行こうと誘ってくれました。それは酒井俊さんのライブでした。失礼ながら酒井俊さんを一度も聴いたことがなく、またいまのようにサブスクやyoutubeでさっと聴くことができるということでもなかったので(当時のぼくのネット環境はnifty-serveでした!)、同僚のすすめる声を信じてびくびくしながら行ったのでした。そして、そこに現れた酒井俊さんがすごい熱量でストレートに歌い出したのです、「満月の夕」を。びっくりしました。そして数名の同僚といるのにどうしても涙があふれ出てしまいました。

なんだか急に今日、そのことを思い出しました。それで、いまyoutubeで検索して、あいみょん、アン・サリー、大竹しのぶなどもカバーしていることを知りました。そしてそのどれもが心に届いてくる感じがします。

満月の夕。いい夜になりますように。

写真は我が家のプランターでとれたトマトです。トマトのことを書こうと思っていましたのに満月の夕の話になってしまいました。

いま何か伝えることがあるようで月は光を道にとどかす/江戸雪『西瓜』第5号2022summer


これまで、塔Zoom歌会についてはホームページの「お知らせ」欄やtwitter公式アカウントで告知してきましたが、このたび、新しくメーリングリストをつくることになりました。このメーリングリストに登録すると、毎月のZoom歌会の日程などの告知メールが(司会担当者から)届きます。今までZoom歌会に参加したことのあるかた、あるいは少しでも興味をお持ちのかた、ぜひご登録ください。運用開始は8月〜の予定です。

登録したいメールアドレスを、以下(大森)までお知らせください。

oomrshiz@gmail.com

なるべく今月末までにお知らせいただけると助かります。

2020年夏からスタートした塔Zoom歌会は開催50回を超えました。1年目は沼尻つた子さんと佐藤涼子さん、2年目はいわこしさんと平出奔さん、そして来月からは新たに森山緋紗さんと小林文生さんに司会をご担当いただくことになっています。

現在は、

第52回塔zoom歌会
7月16日(土)14時00分〜16時00分

第53回塔zoom歌会
7月24日(日)20時〜22時頃

の参加者を募集中。
みなさん、どうぞ全国各地からお気軽にご参加ください。

七夕ですね。子どもと一緒に染め紙をしました。
短冊がない… 「作ろう!」
笹がない… 「うちの前の紅葉でええやん!」
というわけで、押し入れから障子紙の余りを引っ張り出し、短冊形に切りました。
染めるのに使うのは、赤、黄、青の絵の具をそれぞれ少し水に溶いたもの。
そして、子供が今はまっている、赤い朝顔の色水。
紙を何重にも三角形や四角形に小さく折りたたみ、角を絵の具や色水に浸します。
じわじわ~っと色が広がります。
好きなように色をつけた後、そっと紙を開いていくと…
一つとして同じ模様はありません。
朝顔の色水は、ぬれているときは薄茶色に見えるのですが、乾くと淡い、美しいピンクに。これが一番の喜びでした。
青紅葉の枝にいくつも結びつけて、七夕の飾りとしました。

自分の歌を書いてみる、など。

子は「りょこうにいきたい」「ひらパ~にいきたい」のだそうです。
何か願い事を書けと子に言われて思いついたのが…「健康第一」。これに尽きます。
子どもの頃はもっといろいろ書いていたなぁ。

北辻一展さん歌集『無限遠点』を読む会へのお誘いです。

いよいよ今週末、7月10日(日)、オンラインで開催します。参加無料。

詳細はこちら、お申し込み受付中です。

北辻一展歌集『無限遠点』を読む会

雨ならば激しい音がするだろう雪降るしじまをきみと歩けり

小児科の実習室に何体もベビー・アンいてわれらを見つむ

上級医しゃがめばわれもしゃがみたり目の高さにて患児と話す

母は服を胸へと当てて折りたたむ小さな服も大きな服も

大雪で遅れてホームに入りくる汽車はカイゼル髭たくわえぬ

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