ブログ

アーカイブ "2023年03月"

桜が満開になりました。
うっかりするとどこまでも歩いてしまいそうな陽気の一日でした。

春たけなわ。
それとはほぼ関係ありませんが、
今日は水曜日なので、水曜日のネコを飲みます。

「水曜日のネコ」はベルギー生まれの「ベルジャン・ホワイトエール」というスタイル(ビールの種類)で、大麦と小麦の両方を使って造ったビールです。だそうです。

ともあれ、今日は水曜日なので、水曜日のネコを飲みます。(←今日はもう、これを書きたいだけのブログです。)
みなさんもゴキゲンな水曜日の夜を。そして、明日もまたゴキゲンで。
 

大学の業務はさておき春ふかき夕べに飲み干す「水曜日のネコ」              島田修三『秋隣小曲集』

見頃を逃さないように、時間があればうろうろ桜を見て歩く今日この頃。
今日は近所でいちばんのお花見スポットへ行ってみました。
満開まではあとちょっとというところでしたが、春休みということもあり家族連れも多く、皆さん、お花見する気満々。
屋台はシートが掛けられていて営業していませんでしたが、早く商売始めた方がよさそうですよ。

 

天田愚庵の庵にも桜。
京都にあったものを移築復元したものです。
短歌を始めるまではこういう建物があることも、天田愚庵が歌人であることも、まったく知らなかったのですが、
正岡子規の「柿の実のあまきもありぬかきのみの渋きもありぬしぶきぞうまき」という歌の、この柿を子規に送ったのが天田愚庵。なかなか波乱の人生を歩んだ人です。

この庵、無料で利用することができ、茶会などに使われているとのこと。
いつかここで歌会をやりたいなあ。

先日の春分の日、「はがき歌全国コンテスト」の表彰式で愛媛県松山市の子規記念博物館へ行きました。

コロナ禍が続き、表彰式が開催されるのは4年振りのことでした。

いつも子規博の売店を覗くのが楽しみなのですが、今回は「子規博オリジナルへちまたわし(大)」を購入しました。

ちょっと見にくいですが、チラシの写真にあるように、子規博の糸瓜棚で育てられたヘチマなのだそうです。

種から育て、筆で受粉させ、収穫し、たわしに加工されて店頭に。

立派なへちまたわしです。

(背景のグリーンは、私がいない間に父が半分収穫して食べた豆苗の残り)

タグには、

「十年の汗を道後の温泉(ゆ)に洗へ (子規)」

の一句があります。

糸瓜忌は、9月19日。

「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 子規」のマスキングテープも買いました。

こうしてマスキングテープが増えるばかり。

子規のこころに庭を眺めて臥してをり人ごゑがすれば人の懐かし  河野裕子

2月の終わりから9日間ほど、学会でオーストリアのインスブルックへ行っていました。

ロシア、ウクライナの影響もあり、飛行機は2回の乗り継ぎとなり、家を出てからホテルまで33時間かかりました。

インスブルックは冬季オリンピックが2度開催された町で、スワロフスキークリスタルでも有名のようです。

ホテルの窓からのアルプスの眺め。

街にはほとんど出かけませんでしたが、子どものお土産にぬいぐるみを買いました。

何の動物でしょう?

(背景のふさふさグリーンは、父が水耕栽培している豆苗です。スーパーで買ってきて一度食べた後、また芽が伸びてきて二度目の収穫を待っているところ)

お土産屋さんに尋ねると、売り物の絵葉書の写真を見せてくれながら、「マーモット」だと教えてくれました。

さて、この動物、実は今年の1月30日の真中さんのブログにも登場しています↓

結氷

氷の上に乗っているぬいぐるみ「この子たち」について、

「左はハリネズミ、右はテンジクネズミ…?」と真中さんにメールでお尋ねしたところ、

「右側はアルプスマーモットだそうです。(アルプスの少女ハイジ関連グッズ)」とのお返事をいただきました。

へえ、マーモットというのか、とその時知ったのでしたが、今回アルプスの麓で出会ってうちに来ることに。

こうしてぬいぐるみが増えるばかり。

いまわれはジェット機といふ籠のなか恐竜およぐ夢を見てゐき 坂井修一

永遠に話し続けているだろう旅の途中は旅の話を       奥田亡羊

帰る場所われらにありて平凡に旅の終はりをかみしむるかな  大口玲子

昨晩は、娘とふたりの夜ごはんでした。

というわけで、9歳の娘と一緒に作ってみました。

オムライス、ならぬ、王蟲ライス。

王蟲の殻は、卵3個に茹でた法蓮草を混ぜて薄焼きにしています。法蓮草はミキサーで上手く回らなかったので、すり鉢でごりごり。

口元から出ているうにょうにょは、ベビースターラーメン。

攻撃色の目はもちろんミニトマトですが、斜面を滑り落ちるので、娘がケチャップで貼りつけていました。目の数が分からず適当につけましたが、あとで調べると本来は14個だそうです。

周囲には、ちょっとあっさり目の腐海。

中身は豚肉チャーハンです。

直径28cmのお皿に乗っています。けっこうなボリューム。味は無事に美味しかったです。

一度作ってみたかったので、満足。こんなことを一緒になって面白がってくれる子どもで嬉しいです。

これも昆虫食の一種かな?「なんてひどいことを!」とナウシカに言われてしまいそう。

ネット上にはさまざまな王蟲ライスが溢れていますが、最初に、オムライス→王蟲ライスを考えた人はすごいと思う。

すでに人の絶えたる街に遺されし椅子ありて虫のたぐひが棲める  富小路禎子

この虫も永遠とかいふところまで行つちまひたさうに這ひ急ぎをる 前川佐美雄

こんにちは、会員部の小川和恵です。
住所、登録名等の会員情報変更の受付窓口を担当しています。

以下は、毎年この時期恒例の記事なのですが、とても重要なので今年も書きます。

3月・4月は、進学・就職・転勤等で、引越の多い時期。
塔の会員の方の中にも、転居される方が多くいらっしゃるかと思います。

転居等に伴い、毎月の「塔」の発送先が変更になる場合には、必ず私・小川まで届け出てください。
(連絡先は「塔のひろば」末尾の「原稿などの送付先 届出・問合せ先一覧」を参照のこと。)

なお、マンション・アパートの場合には、マンション名・アパート名を省略せずに正確にご記入ください。
これが省略されたために「塔」が届かなかった事案が多発しています。

また届出は前月の20日までにしていただく必要があります。
例えば、4月号から変更の場合には、3月20日までに届け出てください。
したがって、できれば実際に転居してからではなく、新住所が決まり次第、できるだけ速やかに届け出ていただくことが望ましいです。

届出が21日を過ぎた場合には、翌々月号からの変更になります。
この届出が遅れたために「塔」が受け取れなかった場合には、再送いたしません。
原則として、バックナンバー購入の手続をとっていただくことになります。

転居等で発送先が変更になる場合には、決まり次第できるだけ速やかに私・小川まで届け出ていただきますよう、お願いいたします。

写真は、本文とは全く関係ありませんが、最近作った針休め2種です。
中にマグネットを入れているので、針がスッとくっつきます。

沈丁花いまだは咲かぬ葉がくれのくれなゐ蕾匂ひこぼるる 若山牧水『朝の歌』

三月に入って、一気に春めいてきた大阪です。

この時期、楽しみなのが沈丁花。
通勤途中にある病院の駐車場の隅っこにひっそりと植わっていて、普段は忘れているのですが、
春のはじめに上品な匂いが漂ってくると、「あ、そうだここは」と
沈丁花スポットだったことを思い出し、ひとりほくそ笑むのです。

若山牧水は沈丁花の歌をいくつか作っていますが、
「花二三」という短編にも沈丁花のことを書いています。

 

 梅のかをりを言ふ人が多いが、私は寧ろ沈丁花(ぢんちやうげ)を擧げる。梅のいゝのは一輪二輪づつ枯れた樣な枝の先に見えそめた時がいゝので、眞盛りから褪(あ)せそめたころにかけては誠に興ざめた眺めである。そしてその頃になつて漸く匂ひがたつて來る。もつとも一輪摘んで鼻の先に持つて來れば匂ふであらうがそれでは困る。何處に咲いてゐるのか判らない、庭木の日蔭に、または日向の道ばたに、ありともない風に流れて匂つて來る沈丁花のかをりはまつたく春のものである。相當な強さを持ちながら何處か冷たいところのあるのも氣持がよい。 「青空文庫」より引用(底本は『若山牧水全集 第八巻』雄鶏社)

沈丁花のひっそりとしたたたずまいと甘く上品な香りに、牧水も春を感じていたのだなあとうれしくなりました。「どこか冷たい」というのも分かる気がします。

春本番まで、まだもう少し。沈丁花の香りを楽しみたいと思います。

少し前の話を。

年明け、一月二日に虹を見ました。
しかも二重の虹、ダブルレインボー。

写真を撮ることが出来たので
これはブログに載せなきゃ!今年はいいことありそうだ~
と思っていた矢先、体調を崩してしまい、ようやく書いています。

その時の写真がこちら。(写真だと分かりづらいかもしれません)

二重虹について調べてみると、内側のはっきりと映る虹を主虹、
外側のぼんやりとした虹を副虹、と呼ぶのだそう。
そしてこれも調べるまで気づきませんでしたが、
色の順番が反対になっているんですね。
主虹は水滴の中で一回反射するのに対して、副虹は二回反射することで、そのように見えるそうです。

「虹の上に、虹があるよ!」と一緒にいた娘に一生懸命説明しているうちに、
副虹の方は見えなくなってしまいました。
ささやかな、この冬の思い出です。

ページトップへ