「塔」を発行するには、割付という作業が必要になります。
大雑把に言って、どの記事を何ページから何ページに載せるのか、を決めていく作業です。
「塔」でもっとも大事なページの一つは、言う間でもなく選歌欄ですが(みなさんの詠草が載る欄ですね)、ここの割付のためには、その前提作業として、各選歌欄ごとに行数をひたすら数えて、その行数からページ数を割り出す作業が必要になります。
というわけで、割付作業の前半では、この「行数を数える→ページ数を割り出す」を数人の編集委員が黙々と行っております。
みなさまの詠草が選歌欄ごとに束になっているのを手に取り、1枚1枚めくりながら、延々と足し算を繰り返します。
(余談ですが、この作業時、私には指サックが必需品です!)
ところが、このときに、詠草用紙の大きさが揃っていないとひどく数えづらく、また数え終わった後に揃えづらいのです。
詠草用紙は毎月の『塔』に綴じ込まれたものを使ってください
HPからダウンロードしたものをA4用紙にプリントアウトして用いてもよいですが、必ず下のキリトリ線で切ってください
と口うるさく注意喚起しているのは、このためです。
選者の方からも「詠草用紙の大きさが揃っていないと、やりづらい」と聞いたことがあります。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
先月割付作業を行っていたところ、明らかに規定の詠草用紙より小さい(短い)ものがありました。
それも、同じ選歌欄の中に2枚も。
よく見ると、HPのトップの「詠草用紙」のところからダウンロードしたものをプリントアウトしたとおぼしきものです。
でも、A4用紙に印刷して「キリトリ線」で切ったら、規定の詠草用紙と同じ大きさになるはずなのに、なぜ?
(ちなみに、2枚ともきちんとカットはなされていました。)
しばし考えて、ハッと気づきました。
おそらく100%の大きさでプリントアウトされず、少し縮小されてしまっていたのです!
そこで、私が自宅で検証してみたところ、プリントアウトの際に「実際のサイズ」や「(倍率を)規定」などにしないと、本来の大きさより小さく印刷されてしまうことが分かりました。
おそらくデフォルトが「(サイズを)合わせる」などになっている場合、そのまま印刷してしまうと、上記現象が起こるようです。
左がPDFファイルを「合わせる」で印刷したもの、右が規定の詠草用紙です。
よく見ると、左の方の「キリトリ線」の位置が、規定の用紙の下端よりも5㎜ほど短くなっているのがお分かりでしょうか。
このまま「キリトリ線」で切ってしまうと、上述のように規定より小さくなってしまうわけです。
ささいな違いと思われるかもしれませんが、選歌、割付、印刷会社、校正などの様々な場で、この「大きさが揃っていないこと」が作業効率を悪くしてしまうので、実はとても大切なことなのです。
会員の方の中には、書き損じその他の理由で、お手元に規定の詠草用紙がない場合に、このダウンロードしたPDFファイルを印刷して使っておられる方も多いと思いますが、投函(塔函?)する前に、今一度用紙の大きさに気をつけていただくと、大変ありがたいです。
そして、詠草の締切は毎月20日必着! 絶対に守ってください。
必ず普通郵便で。
そして、普通郵便は思いの外時間がかかることも多いですから、5日は余裕を持って、できれば1週間ほど前には投函(塔函!)するようにお願いします。
ん? 1週間前だと13日? って明日ですよね!
…というわけで、私も明日塔函予定です。
みなさまもお早めに。