ここに来て寒い日が続きますが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか。
この3連休の中日にあたる2月10日(日)、近江神宮・勧学館で、滋賀歌会恒例となった「かるた歌会」が開催されました。
去年に引き続き、私も参加。
…と、結局この2月しか滋賀歌会には参加できないのですが(申し訳ありません)。
この「かるた歌会」は、前半は通常の歌会、そして後半がかるた大会です。
「かるた大会」と言っても、残念ながら競技かるたではありませんが、5~6人ずつの組に分かれて、いわゆる「ちらし」で行います。
こんな感じですね。
今回は、永田和宏さん、池本一郎さんも参加してくださいました。
また、競技かるたの有段者であるという三潴(みつま)忠典さん(京大短歌OBの方)も特別に参加。
歌会部分はすっ飛ばしまして(笑)後半のかるたの部です。
今回は約20名の参加でしたので、3組に分かれて行いました。
読まれても、探していても、札をとっても、たいがいどこのグループもにぎやかなのですが、
一番うるさかったのは、間違いなくこのグループです。
「これほんまにあるんか?」
「これで俺の目の前にあったらショックやなぁ」
「あったーー!!」
「うわー、そこにあったか!」
etc. etc.
それに対して
「まだ取ってへんのか!」
と他のグループから茶々を入れる声。
いやー、にぎやか、かつみなさん楽しそうでしたね。
このかるた、たかが「かるた」と侮るなかれ。
結構な運動量で、100枚終わるころにはかなりの疲労感を感じるのです。
この部屋、実はかるた大会が始まる前に「ちょっと暑いんちゃう?」と言うことで、エアコンの設定温度を2℃ほど下げていたのですが、終わるころには、それでも暑くてたまらず、さらに下げたほどでした。
この後、せっかく有段者の三潴さんに来ていただいたのだから、ということで、いろいろ競技かるたについて教えていただきました。
・札の覚え方
・練習方法
・競技の際の並べ方のルール
(横幅は87㎝なのですが、競技者は自分の腕を使って瞬時に測るのだそうです!)
・札を取るときのルール
(どういうときはお手つきになる、ならない、など)
・少しでも早く札を取る技術
・そのほか
私も含め、みなさん初めて聞くことばかりでしたら、いちいち「へー」「あー」と感嘆しきり。
そして、どうせならプロの技を見せてもらおうと、デモンストレーション的にやっていただきました。
(相手がいないとできない、ということで、不肖・私が相手に←ただ向かいに座っていただけも同然)
いやー、すごかったですよ!
ほぼ読み始められたと同時に手が走り、そして(大げさでなく)札が飛んでいく。
それも、壁や周囲の人に突き刺さらんばかりの勢いでした。
みなさん、周りを囲んで見ていたのですが、危うく飛んできた札とぶつかりそうになり、思わずのけぞった人も。
そして、感心しきりでした。
三潴さんによると、骨折することもあるのだとか。
それも「ちゃんと正しい札を取ったときは、あまり指を突いたり骨折することは少ない。むしろ、お手つきのときの方が危ない」とのことで、それはなんかよく分かる話でした。
で、ひととおり見せていただいて「さあ、これで終わり」というところで、「おい、俺もこの札を飛ばすの一度やってみたい!」と切望する方が約1名。
…そう、永田和宏さんです。
というわけで、右手側に3枚札を並べて挑戦。
見事すっ飛ばすことに(?)成功しました。
みんな拍手喝采。
(写真だけ見ていると、土下座しているか、何かに躓いて転びそうになっているようにしか見えませんが、見事札を払った瞬間です。念のため。)
この後は、表彰式。
単純に取った枚数で順位を決めます。
…というわけで、今年も優勝させていただいてしまいました (*^.^*)エヘッ
これは、永田さんから優勝記念の盾をいただいているところ。
と、この写真では何をいただいているのかよく分かりませんが、拡大してみると、こう。
あまりにも素晴らしいので、我が家の玄関に飾らせていただきました。
……かなりすごいと思いませんか?
クリスタルガラス製、しかも河野裕子さんの、琵琶湖を詠ったあの名歌が刻まれているのです。
家を出るとき、帰ってきたとき、思わずにこっとしてしまうほど、晴れがましい気持ちになります。
かるた歌会では、こんな素晴らしいものもいただけるのですよ!
今年も滋賀歌会のみなさんには大変お世話になりました。
おかげで、とても楽しい時間を過ごすことができました。
本当にありがとうございました。