Sさんと冬の雨(江戸)
朝起きて珈琲を飲んだあと、
塚口にあるお墓へお参りに行った。
実家はもうすでに人手に渡っているけれど、
子どもの頃に走りまわった懐かしい場所にお墓はある。
富松城跡は「しろあと」と呼ばれて、
ちょっとした探検の場所だった。
その横を通り過ぎ、塚口駅前のスーパーへ勢いつけて入り、
お正月の食材をどっさり買っていると、
塔短歌会会員のSさんを見かけた。
内気なわたくしは、
ものすごい混雑のなか、Sさんを呼びとめる勇気もなく外に出た。
雨がぽつぽつと降っていた。
いそいで車に乗り込んだときには、しっかりとした冬の雨。
Sさんはまだスーパーの中にいたはず。
雨にあって大変だったでしょう?Sさん。
来年もよろしくお願いします♪