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隈元榮子さんの第2歌集『朝はめざめて』が刊行された。
隈元さんは京都の方で、何度も歌会でお会いしたことがある。
「塔」2月号の新樹集に載った歌からもわかるように、隈元さんは現在
 じりっじりっと肺がんは進行しどの抗がん剤も顕著な効き目が
 なく、体調に大揺れする私を、三十一文字につぶやき、気持ち
 の捌け口、自分の支えにして来たのだが、今は歌を詠むことも
 難しくなりつつある。(あとがき)

という状態にある。
  暖かき背をなでるよう日をふくむ墓石の背面拭き洗いする
  小学校は駅裏にあり機関車のお湯を貰って冬の掃除は
  「頑張る」は食べることかなもちゃもちゃと口中の肉だんご
  咽までいかない

一首一首を、大切に読みたいと思う。 

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