第15回塔新人賞・塔短歌会賞 選考結果発表
第15回塔新人賞・塔短歌会賞 選考結果を発表いたします。
塔新人賞
受賞:中野功一「梅雨晴」
次席:仲原 佳「あかるい明日」
塔短歌会賞
受賞:小田桐 夕「きんいろ林檎」
(次席は該当作なし)
みなさまおめでとうございます。
受賞作・次席作・候補作と選考座談会は4月号に掲載します。
第15回塔新人賞・塔短歌会賞 選考結果を発表いたします。
塔新人賞
受賞:中野功一「梅雨晴」
次席:仲原 佳「あかるい明日」
塔短歌会賞
受賞:小田桐 夕「きんいろ林檎」
(次席は該当作なし)
みなさまおめでとうございます。
受賞作・次席作・候補作と選考座談会は4月号に掲載します。
相原かろです。自販機の話題に便乗します。
「出し汁の自販機」、
以前のブログで岡部史さん、小川和恵さんが採り上げていましたね。
〔岡部さん記事参照〕〔小川さん記事参照〕
実は、私の住む地域にもありまして、お二人の記事を楽しく拝見していました。
私が存在に気づいたのは5年くらい前でしょうか。
ちょうど感染症ドタバタの頃だったような。
初めて見たときは私も「!」となりました。
2種類だけの液体がズラーッとならんでいる絵面が目を引きました。
外出や外食が制限されているから販売してるのかなぁ、と思っていたのですがどうやらそうでもなさそう。
当時、短歌にしてみたのですがイマイチだったのでどこにも出さずお蔵入り。
私も買ったことはないです。
さて、
岡部さんの最近の記事に珍しい自販機の紹介がありましたので、
私もひとつ。
今月の「塔」にこんな自販機を見つけました。
自販機が吐き出すやうに唐突に短かき今年の秋始まれり
辻井昌彦 (塔 2025年2月号P17)
※お名前、正しくは一点シンニョウの「辻」です。
もちろん比喩ですが、本当に秋を売っている機械を想像してしまいました。
下のほうの取り出し口から秋風がふぅーっと吹き出してくるような。
昨年の秋の唐突さ、短さをまざまざと思い出します。
ひと秋(?)おいくらなんでしょう。
唐突に載せた写真は、自販機とはまったく関係なく、
昨年の東京歌会忘年会でもらった唐辛子、
ではなくサンタクロースの「何か」です。
初めて塩野七生の作品を読んだのは中学生の頃だったと思います。
『ルネッサンスの女たち』『愛の年代記』『神の代理人』などを
夢中で読みました。
その後、高校、大学時代を通じて彼女の著作をわくわくして読んだものです。
『チェーザレ・ボルジア、あるいは優雅なる冷酷』
『わが友マキアヴェッリ』はずいぶん話題になりました。
就職してからはすっかり読書にかける時間が減ってしまい、
『海の都の物語』を読み通すのが大変だった記憶があります。
でも、これを読んでから訪れたヴェネツィアは最高でした。
その後も『コンスタンティノープルの陥落』
『ロードス島攻防記』『レパントの海戦』などを読みました。
大著『ローマ人の物語』が年1冊刊行されるようになると
しばらく追っかけていましたが、多忙になって、追っかけは中断。
このまま塩野七生を読了できないのかなと、ずっと漠然と思っていましたが、
数年前に決心して読書を再開。
1年に1~2冊ぐらいのペースでしたが『ローマ人の物語』を読了。
その後『ローマ亡き後の地中海世界』
『十字軍物語』と何とか時間を見つけて読み、
今年になって『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』と
最後の大作『ギリシア人の物語』をついに読了。
今、七生ロスに浸っています。
エッセイなどいくつか読んでないものはあると思いますが、
著作のほぼ大半は何とか読んだのではないか、と。
「史書」でもなく「歴史小説」でもない。
史料をあげながら感想を述べていく、曰く「歴史エッセイ」。
塩野七生が拓いた分野ではないでしょうか。
狂信的で偏った正義を何より嫌い、
合理的でバランスの取れた知性の持ち主をとりわけ好んで描いた塩野。
一番のお気に入りはユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)でしょう。
そして最後に描いたのがアレキサンドロス(アレキサンダー)大王。
永遠の青春を生きた若き大王の生涯を描き切って筆を置いたその偉業。
同時代に生れて塩野の著作を読めた幸福をかみしめています。
タキトゥスは記せり 蛮族ゲルマンはただ自分みづからだけに似る
香川ヒサ
もう一ヵ月近く前のことになってしまいましたが
文学フリマ京都に出店した「塔」のブースは大盛況でした。
ご協力、ご来店下さった皆様に御礼申し上げます。
写真は塔ブースの目印の旗です。会員様の手作り!
今回の文学フリマ京都の来場者は5000人超だったとのことです。
「塔」のブースを訪れて下さったお客さまの数は数えられていませんが
結局100冊弱の本が売れて、出店料など経費を差し引いても
「塔」にいくらか売り上げを収めることができました。
しかし!!
「塔」の文フリ参加は売り上げを得ることが主目的ではありません。
「塔」をご存知無い、でも文学や短歌に興味をお持ちの方に
「塔」の存在を知ってもらうことが第一の目標です。
そのため最新号である「塔」1月号を格安で販売、
さらに段ボール2箱分のバックナンバーを配布しました。
お陰様で1月号は完売、
バックナンバーも全部、興味のある方にお持ち帰りいただきました。
第二の目標は「塔」の歌集を読者に届けること。
作者にご協力いただいた歌集をお手に取りやすい価格で販売しています。
歌集を買うのは実は大変。
一般的な書店に置かれている数はまだまだ少ないです。
それでも短歌ブーム(?)のおかげか、
一部の書店では以前よりは歌集が置かれています。
でも、そういった書店の品揃えはどこもよく似ています。
文フリの「塔」ブースでは「塔」の歌人の歌集に特化して
よくある書店とはひと味違う歌集をお届けしています。
どれも自信をもってオススメできる歌集を
迷ったら2冊3冊と買えるお値段で販売しています。
ボランティアで来ていただいた方同士や
詩歌のエリアで出店している他の歌人の方との
交流も大きな楽しみです。
会員様のご協力で可愛い手作り小物も売ってます。
今年は参加できなかったあなた、
来年はぜひお越しください。
2026年1月18日(日)に「みやこメッセ」でお待ちしています!
2025年2月号のもくじです。
202502もくじ
近くに塔の歌会がなくて、以前はがんばって通っていましたが、
最近は地元の歌会やオンライン歌会にお世話になることが多くなりました。
オンライン歌会は自宅からの参加なので、パソコンの前で普段通りの感じでお茶を淹れて飲むこともしばしば。
寒い時期、私の愛用しているマグカップはこれ。
ずいぶん前のことですが、両親が相撲を観にいってお土産に持って帰ってきたもの。
大きいのが気に入っていて、冬はこのマグカップでほうじ茶をがぶがぶ飲みます。
うちではこのマグカップを「どすこい」とよんでいます。
先日のオンライン歌会で「それはなんのマグカップ??」と興味を示していた方、
満足していただけたでしょうか。
弓取りの最後の四股によいしよおと叫びて嬉しかりけり昔 / 酒井佑子『空よ』
パソコンをずっと睨んでいると目が疲れるので、
あたたかいアイマスクなどをその日の気分で使っています。
あったかくて気持ちよくて、たぶんきっと目にもやさしいのだろうと思います。
柑橘系のかおり、ラベンダーのかおり、いろいろありますが、
ダントツのお気に入りは小豆をつかったもの。
電子レンジで温めて目にのせると、あずきのいいにおいがして、
ああ、あずきって、こんな感じで茹でられるんだなあ、とあずきになったような気持ちになります。
こうして、おいしいあんこになるんだなあ。
(わたしはあずきにもあんこにもなっていません。たまたま台所にあったもの。)
ささやかに言葉かわせばこんなにもあなたは缶入りしるこを好きだ / 山川藍『いらっしゃい』
ああ、あんこ炊かなくっちゃ。
食べ物の話じゃないブログになるはずだったのに、また食べ物の話になってしまった。
寒い日が続きますね。
雪の多いところのみなさん、どうぞお気をつけて。
そしてあったかくしてお過ごしくださいね。
みなさん、こんにちは。
新年早々寝込んで1月の記憶があまりない小林真代です。
旧正月はそのぶんを取り返すべく連日呑みまくりました。
正月の記憶もおぼろなわたしに、今年最初の歌会のあと、歌友がお正月っぽい素敵なお昼ごはんを食べさせてくれました。
ご飯をつくって食べてもらうのが好き、と日頃から公言している方で、
茶碗蒸しは歌会の部屋のストーブで仕上げるなど、作業が自然で素敵なのでした。
(茶碗蒸しにはお餅が入っていてびっくり。福岡ではこういう茶碗蒸しがあるとかなんとか。)
黒豆も栗きんとんも手作り。ワインにあいそうなチーズや、いくらでも食べたい漬物、みんなおいしくて大満足でした。
おいしいものを食べてゴキゲンになるって、本当にあるんだよ。
さあ、今年もがんばろー。
皮やぶれ真白く餅のふくるるを稚きこころに待ちをり吾れは / 宮柊二『藤棚の下の小室』
ちなみに寝込んでいる間も食欲は落ちず、お雑煮はしっかりいただきました。