アララギ事典(松村)
「未来」700号の後記に岡井さんが
先日の「春の作品批評会」の時にも言ったが、『アララギ事典』と
いった幻の本が、やはり必要なので、複数の人間の手でそうした
本が出来るのを望んでいる。
と書いている。これは最近の岡井さんの持論のようで、今年の角川「短歌」1月号にも同様の文章が載っていた。
「アララギ」関係の資料を調べていると、知らない人名がいっぱい出てくる。「短歌辞典」などに載っている有名な歌人は良いのだが、歌人としては名の残っていない人が、それこそ無数にいる。しかも、そういう歴史に埋もれてしまった人たちが、当時は大きな役割を果たしていることも多い。
特に「アララギ」の場合は人間関係が濃厚で、単に作品だけの関わりではなく、私生活においても深い結び付きがある。それは茂吉の日記ひとつ読めばよくわかることだ。そうした部分を解き明かすためにも、『アララギ事典』は欠かせないものになるだろう。
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