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2月号に『池本一郎歌集』の書評を書き、その中に「講師席の近藤芳美肘つきて黒き牝牛のごとく座れる」という歌を引いた。第三歌集『藁の章』の一首である。
この歌について池本さんから連絡があって、「牝牛」は「牡牛」の誤植だということを知った。『池本一郎歌集』にある三つの間違いのうちの一つとのこと。
そう言われれば、近藤芳美は男性なのにどうして「牝牛」なのかと少し疑問に思ってはいたのである。ただ、「臨月に近き牝牛の坐せるごとビルは眠れる憎き充足」(『未明の翼』)
という歌もあるので、そのイメージかなと理解していたのであった。
いずれにせよ、正しくは
  講師席の近藤芳美肘つきて黒き牡牛のごとく座れる
です。皆さん、どうぞお間違いのないように。

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  • 岩? 學 より:

    確かに、牝牛と牡牛は間違えやすいですね。学生時代、馬術部にいたのですが、日誌に皆がよく間違えて書くので、先輩が牝馬は、ヒンバと読むので、ヒを書けばよいと教えてくれて、誰も間違わなくなりました。広辞苑には、牝馬牝牛はありますが、競馬や馬術の業界用語である牡馬は載っていません。ぼぎゅうも。因みに、今「ぼば」と打って変換したら、ワードの辞書にはあるようです。

  • 松村正直 より:

    「牡馬」は広辞苑の第五版には載ってますね。
    『池本一郎歌集』(砂子屋書房)の残り2つの誤植は以下の通りです。
    ・P112 ☓「暮らしていて」→○「暮らしいて」
    ・P126 ☓「結碁」→○「詰碁」

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