アドベントカレンダー(松村)
近年、アドベントカレンダーとかアドベントカードというものを店でよく見かけるようになった。これはアドベント(=キリストの降誕を待ち望む期間、待降節、降臨節)に毎日一つずつ窓を開けていく仕掛けになっている。クリスマスまでのカウントダウンみたいなものだろうか。
息子が持っているのは、窓の中にお菓子が入っているもの。毎日夕食後に窓を開けては、チョコレートやら飴やらを嬉しそうに食べている。こうした習慣(?)は少なくとも僕が子どもの頃にはなかったものだ。近年になって、たぶん商業的な思惑もあって、日本でも行われるようになったのだろう。
もっともキリスト教圏の国々では、昔から教会や家庭で広く行われていたらしい。高安国世の第六歌集『北極飛行』には1957年にドイツに留学した際の歌と紀行文が収められているが、その中に次のような歌がある。
降臨節(アトヴエント)四つの蠟燭七日ごとに一つともりて去る日
近づく
ドイツではこの期間の日曜日ごとに、蝋燭に火をつけていく習慣があるようだ。クリスマス前の最後の日曜日になると四つの灯がともることになる。「去る日近づく」とあるのは、高安の留学の終わりのこと。この年の12月26日に、約9か月の留学を終えて高安は帰国している。
ぴりか にコメントする コメントをキャンセル