ブログ

アーカイブ "2025年04月"

 2025年5月31日(土)・6月1日(日)の両日に開催される「塔短歌会全国大会 in 横浜2025」では、2日目の6月1日(日)13時より、「短歌と共に生きる」をテーマとし、公開のシンポジウムを行います。
 この度のシンポジウムにおいては、短歌結社「歌林の会」発行人の馬場あき子氏をお迎えし、塔短歌会前主宰の永田和宏と対談していただくほか、「新仮名から旧仮名へ―永田和宏のメタモルフォーゼ―」と題し、塔短歌会の会員4名(大森静佳・竹内亮・なみの亜子(司会)・森山緋紗)による座談会を行う予定です。
 以下に詳細を記載しますので、ご参加を希望される場合は、下記のお申込みフォームより事前にご登録をお願いいたします。なお、会場の定員の関係により、一般参加の申込みにつきましては、先着150名様までとさせていただきます。150名の申込みがあった段階で、自動的にお申込みフォームが閉じる設定となっておりますので、ご参加される場合はお早目のお申し込みを推奨いたします。お一人様につき一回のお申し込みをお願いいたします。

                  記

1. 日時    2025年6月1日 13:00~16:30(12:15開場予定)
2. 場所    ワークピア横浜(神奈川県横浜市中区山下町24-1)
         https://workpia.or.jp/
3. 参加費   2,000円(当日会場受付で申し受けます。)
4. プログラム 13:00~13:10 オープニング 吉川宏志
         13:10~14:30 対談 馬場あき子×永田和宏
         14:30~14:50 休憩
         14:50~16:20 座談会
        大森静佳・竹内亮・なみの亜子(司会)・森山緋紗
        「新仮名から旧仮名へ―永田和宏のメタモルフォーゼ―」
         16:20~16:30 クロージング 小林信也
5. 参加申込フォーム https://forms.gle/BpuLST3mzhZ75fE96

以上

   春、木瓜の花が咲く。我が家の隣にあるマンションの小さな花壇にぽってりとした花がいくつか咲く。出勤、帰宅時などに赤い花が塀の隙間から見える。

 冬、我が家の向かいの古い瓦の家の垣根に山茶花が白い花を咲かせる。
その家の玄関の小さな階段に、道いっぱいに白い花びらは散り、敷き詰められる。            月の夜はその花が白くほのかに光ってそれはなんだかとても無残である。

 この家に住んで20年以上になるが、そんなふうに花を見るようになったのは短歌を始めてからである。短歌を始める前は、ああ花が咲いているなあと思うくらいで、草花に疎いわたしはそれが木瓜なのか山茶花なのかさえ知らなかった。というより興味がなかった。短歌を初めて、気がつけばそこにそれらの花があった。木瓜も山茶花も季節が来るたび歌にしている。同じ場所の同じ花を詠うのでどうしても同じような歌にはなってしまうが、それでもその花をみれば詠ってしまう。

 数年前、古い友人の墓参りをした。亡くなってからもう32年、三十三回忌の年になる。居間に飾られたあの頃の彼の写真の下でお母様と語しながら、その背中の窓に白い花を咲かせる大きな木に気づいた。「あれはなんの花ですか?」「ヤマボウシです」との答え。「ヤマボウシですか」と繰り返しながら、心の中にもヤマボウシと繰り返した。ヤマボウシの花は6月~7月の初夏に咲く。彼が亡くなったのは冬の季節だった。だから、いつも墓参りに來る閑散とした冬枯れの季節のイメージしかなかった。ヤマボウシの咲く季節に訪ねることができてよかったと思った。

木瓜の花見たしと思ふ三日後に空家の庭の緋木瓜見てをり                           花山多佳子『木立ダリヤ』

追伸:早く書いてアップしようと思っていたら時間が経ってしまい、木瓜の花はほとんど落ちてしまった。いまはツツジが咲いている。

岡部史です、こんにちは。

東京土産というと、私が子供だった昭和三十年代は、
中村屋のかりんとうとか、浅草の雷おこし、あたりが定番でした。
いずれも、素朴な味。形も色彩も、地味でした、はい。

はっと、気が付くと、東京バナナなるお菓子がずいぶん目に
つくようになっていて、驚きました。ふっくらとした小麦粉生地が美味しそう。
形も愛らしいし・・・。一度食べてみよう、と思いつつ。

売っているのは都内の駅なかの売店、或いは羽田空港あたりに限られていて。
なかなか買えないでいましたが・・。京都で行われたある年の編集会議の帰り。
新横浜駅の売店で見っけ! 何やら星形の模様入りの、「特別版」らしく、
定番が欲しかった私は躊躇したのでしたが。購入して食べてみました。
癖のない味がお土産としては無難なのかな~、という印象でした。

永田和宏氏を呼び止めた東京バナナは、どんな風貌をしていたのかな。

品川駅山手線へ急ぐとき東京バナナに呼び止められき
               永田和宏『某月某日』

岡部史です、こんにちは。

渋谷の道玄坂、東急文化村通りを行くと、ひっそりと
たたずむ碑があるのに気が付く方もおられるでしょう。
何やら殺伐とした都会の縁には似合わないその名も
「恋文横丁」 とは!? 

実はこのあたりは、終戦直後「道玄坂百貨街」とか呼ばれる
闇市ができていたらしいのです。近くの代々木公園内の
ワシントンハイツにはアメリカ兵が多く駐在していて、
兵士らと恋に落ちた女性たちのために、愛の言葉を伝えるための
代書屋ができ、一時は行列を作るほどの人気ぶりだったのだとか。
闇市の、ちょっとうらぶれた雰囲気が、わずかながら残っていますね。

時代は電話、そしてメールへと移り、「恋文」も死語化していますが。

 行間に独特の垢のこびりつく君の手紙に唇を寄す
              王生令子『夕暮れの瞼』

手紙の持つリアリティに、どっきりさせられた作品でした。

ページトップへ