水族館という場所
私が初めて訪れた本格的な水族館は、かつての清水市(現・静岡市清水区)の
東海大学海洋学部付属の水族館(現在は閉館されている)。公務員をしていた
二十代、仕事の帰りに立ち寄り、入り口のすぐ正面に据えられた円柱形の大型の
水槽を前に、動けなくなった。短歌を始めて間もなくの頃で、この美しく、かつ
凄惨な施設に、すっかり魅入られ、「ガラスの檻」と題して連作を作ったりした。
あれ以来、旅先で水族館があると必ず立ち寄るようになった。

写真は、昨年訪れた、美ら海水族館で。
こんなに一度に沢山の生物を見られる施設はなかなかない。その美しさ、
豪華さに圧倒される思いがする。
やはり、生き物がこんなに綺麗な狭い場所に押し込められているのは、
不自然で、残酷なことだとは思う。思いつつ眼が離せないのである。
本当は魚類は飛んでいるのかも鳥類は泳いでいるのかも
池田行謙「七割配架」(「柊と南天」8号より)
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