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先日、若山牧水青春短歌大賞の表彰式のために、宮崎県延岡市へ行ってきました。
新型コロナウイルスの影響による休校やイベント中止要請がなされる前のことだったので、表彰式は無事に行われました。

この賞の審査員をつとめて9年になりますが、毎年この時期に宮崎ブーゲンビリア空港に降り立つと、空気の明るさに驚かされます。
まさに南国の光。

吉川宏志主宰のふるさと、宮崎。
2月3日のNHKニュースで、宮崎についてこんなことを知りました。

宮崎県は5年前から、その温暖な気候を「日本のひなた宮崎県」というキャッチフレーズで表現し、プロモーション活動に使ってきました。
「平均気温」「日照時間」「快晴日数」のデータをもとに、独自に設けた「ひなた指数」という数値を割り出し、全国1位とうたっています。

各地の地方気象台では、毎日、決められた時刻に職員が目視で天気などの観測を行い、雲の量によって「快晴」「薄曇り」などと区別して記録してきたそうですが、観測技術の向上に伴い、去年、関東甲信の8つの地方気象台で先行して、そしてこの2月3日には宮崎市を含む全国37の地方気象台と2つの測候所で目視観測が廃止され、機械による自動観測に切り替えられたそうです。

目視による観測では、雲の量が1割以下のときには「快晴」としてきましたが、自動観測では雲の量を細かく判別できないため、「快晴」がなくなり、ただの「晴れ」に統一されてしまうそう。
「薄曇り」もなくなり、「曇り」となるそうです。
微妙なちがい、ニュアンスをあらわす言葉がなくなるのは、ちょっとさびしい。
(東京、大阪、福岡などの管区気象台と、名古屋、広島など計11の気象台では、目視での観測が続けられるそうです。)

というわけで、宮崎では「ひなた指数」の根拠となる「快晴日数」のデータが観測されなくなってしまったようなのですが、宮崎が温暖なのは変わりないですね。
宮崎空港で、このニュースのことを思い出しながら、「快晴」だよなあ、と空を見上げました。

さて、宮崎空港駅から「にちりん」で延岡へと向かうとき、都農(つの)町のあたりで、車窓のこんな景色に出会います。

何でしょう?
さらに近づくと、こんな感じ。

そう、ソーラーパネル、太陽光発電システムです。
宮崎はソーラーパネルの普及率が高いそうですが、このパネル、なんと、リニアモーターカーの実験線の高架の上に乗っています。

実験線が使われなくなったあとの、有効利用。
ほー!

海沿いの景色、いいなあ。

陽を入れて袋のような雲がある日豊本線車窓の桜
ウォークマン聴きおり特急「にちりん」の西側座席に陽の差せるころ
                    吉川 宏志 『青蝉』

この写真は、「東側座席」に陽が差しているところです。

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