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ここは大阪・中之島。土佐堀川。

冬のあいだなりをひそめていた蟹が活動をはじめている。
クロベンケイガニという種類だそうだ。

穴から出てきてそのへんの草をちぎって食べている。

クロベンケイガニ

夕焼の片照る崖をよじる蟹しきりと砂をこぼす音する/田中栄『岬』

蟹もいろいろだが、この作品の1首おいてあとに

畦(あぜ)草に這い出でし蟹甲の上(え)に泥をつけたるままに死にいる

というのがあるあたりから、写真のクロベンケイガニあたり?と思いながら読む。
海の近くの田圃の畔は、この蟹がしばしば穴をあけて水漏れをつくってしまったりしたらしい。
 
見ているぶんには面白いのだが。

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