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松村由利子著『短歌を詠む科学者たち』(春秋社、2200円)が刊行されました。7名の科学者の人生をたどりつつ、短歌と研究について紹介した本です。

細胞生物学者として永田和宏さんも40ページあまりにわたって取り上げられています。皆さん、ぜひお読みください。

他の6名は、湯川秀樹、斎藤茂吉、柳澤桂子、石原純、湯浅年子、坂井修一となっています。

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  • 森尻理恵 より:

    この本に出てくる湯浅年子って誰?という方も多いかもしれません。松村由利子さんが彼女を取り上げてくださってとてもうれしかったです。参考文献にもありますが、岩波ジュニア文庫に『パリに生きた科学者 湯浅年子』(山崎美和恵著)があります。この著者の山崎美和恵さんは、理論物理学者で湯浅年子の弟子でした。大学を退官してからは湯浅年子の業績を整理する仕事をライフワークとしていたそうです。で、平成25(2013)年度第1回 湯浅年子賞の受賞者となりました。しかしながら平成25(2013)年12月16日に急逝なさったので、授賞式には甥の山崎俊嗣さんが出席したと記事にありました。前置きが長くなりましたが、俊嗣さんは私が仕事上大変お世話になった方で、この岩波ジュニア文庫も俊嗣さんからいただいたものでした。そのとき、俊嗣さんがおっしゃるには、美和恵さんの妹さんに短歌をやっている人が居て、美和恵伯母が湯浅年子の短歌を評伝に取り上げたのは下の伯母の影響かもしれない、ということでした。美和恵さんが年子の歌を整理していなかったら、松村さんはこの中に湯浅年子を入れたかしら?と思ったら、歌を残す、ことの大事さを思ったのでした。

  • 松村正直 より:

    森尻さん、コメントありがとうございます。
    湯浅年子さんについては森尻さんもどこかに書いていましたね。
    「歌を残す」という意味では、自分で歌集を出すことも、故人の歌を整理することも、良い歌をきちんと評価していくことも、みんな大事なことなのだと思います。

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