小学校で
選挙でした。投票所になっているのは近所の室町小学校です。めったに来ることもないので、探検をば。
最近、「『歩きスマホ』を誘発する」という保護者からのクレームに応えて、座ったスタイルの二宮金次郎像が全国各地で登場しているとか。ここはどうなんだろうと探してみると、ありました。昔ながらの二宮金次郎の石像です。
二宮金次郎像のそもそもの由来を考えれば、やっぱりこれがしっくりきます。座ると、働きながら寸暇を惜しんで勉強した、という勤勉の教訓が薄れるような気がします。もっとも、私の通っていた小学校では、校舎北側の、人けがなく木々がうっそうと茂る中に二宮金次郎像の草鞋の足だけが残っていて、心霊スポットになっていました。教訓もなにもありませんでしたが、ある意味、忘れがたい金次郎像です。
金次郎像の隣に四本の石柱が。文字が刻んであります。立て札に書かれた由来によると、いつの時代のものかは分からないものの「是(これ)より洛中荷馬口付(にうまくちつき)のもの乗るべからず」と彫られているそうです。「この地点からは京都の市中になるので荷馬からおりて馬の口取りをしなさい」という意味だそうです。この辺り(室町地区)は江戸時代以前の京都の町の北の端にあたり、郊外から多くの荷馬がやってきました。その馬が町中で暴れるとたいへん危険なので、この石標が町の入り口に立てられたそうです。ほ~と感心。京都では、こういった過去の町の痕跡に出合うことしばしばです。今の町からは想像もつかない、ひょんなところに現れるので面白いです。
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