ゆりかごの記憶
八月に、第一子となる女の子を出産しました。
いまは、慣れない育児に奮闘しつつ、日々成長していく我が子の姿に目を細めています。
先日、遅めのお宮参りに行ってきました。
でんでん太鼓。子どもの頃よく遊んだなあ。
二か月になった娘は、夜しっかり寝てくれて助かっていますが、
それでもぐずぐずと泣き止まないときは、抱っこをして背中を手のひらでトントンとたたきながら、ゆりかごのようにそっと身体を揺らして寝かしつけています。
それでふと思い出したのですが、私が3、4歳の頃、正座をして座布団を横に置き、手のひらでトントンとたたくのが好きで、よくやっていました。
妹が生まれたころだったので、母がそうやってあやしている姿に影響されたのか、それとも自分がトントンとされるのが好きで同じようにやっていたのか、理由はよくわかりません。
ただ座布団をトントン、とするだけなのですが、不思議と気持ちが落ち着いたのを覚えています。
娘にとって、私の腕の中は心地よいゆりかごになっているでしょうか。
私が母からもらったゆりかごの記憶は、子どもへとつながっていくのだなあと思いつつ、今日も背中をトントンとしながら揺れています。
泣くという音楽があるみどりごをギターのように今日も抱えて
俵万智 『プーさんの鼻』
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