とっとり砂丘歌会
先週の土日は、鳥取で毎年この時期に開催されている砂丘歌会にはじめて参加してきました。
参加者はこれまでで最多だという32名。
北海道、岡山、京都、大阪など遠方からの参加者、また鳥取のみなさんともはじめて、あるいは久しぶりにお会いできて、楽しい2日間になりました。
13時スタートの歌会は、32名×2首=64首でみっちりと。
その後、小雨がふっていましたが砂丘の散策にでかけました。
長靴を借りて、馬の背をのぼっておりて。日本海にもさわりました。
18時ごろから宿舎の「ニュー砂丘荘」で夕食。
カニ、イカのお刺身、ハタハタのフライなど、どれも美味しい…
その後、マイクロバスに乗って蛍を見に行きました。
十年くらい前は何千匹も舞っていたとの話ですが、最近は数が減ってしまって、
それでも50匹ほど、川辺の暗闇に点滅する蛍たちを見ることができました。
宿舎に帰って、さらに23時ごろまで懇親会。
翌日の午前中は砂丘にある「砂の美術館」を訪れました。
今季の展示テーマは「南アジア」で、とくに入り口の巨大なガンジー像が印象的。
日曜の午後は鳥取駅前の「新日本海新聞社ホール」でおこなわれた、
現代歌人集会春季大会に、そのまま多くのメンバーが出席しました。
テーマは「前川佐美雄と塚本邦雄〜鳥取からはじまった〜」。
メインの講演は三枝昂之さんで、パネルディスカッションには塔の荻原伸さんも参加されました。
レジュメに引かれていた前川佐美雄『積日』(1947)の歌から。
『積日』は、前川佐美雄の鳥取への疎開の日々がうたわれた歌集です。
昨夜食ひしくぢらの肉をおもひ出づ杉菜にほそき雨降るときに
田のあぜに草食(は)みてゐる牛なればこの牛を横に押してとほれよ
佐美雄の疎開先は、塚本邦雄とともに「メトード」をたちあげた杉原一司の家の2階。
小林幸子さんの「八角堂便り」(「塔」2012年4月号)もご参考に。
https://toutankakai.com/magazine/post/458/
砂丘歌会は毎年6月に開催されていて、会員はどなたでも参加できます。
まだ行ったことのない方、来年はぜひ!
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