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「外大短歌」創刊号を読む。
三井修さんが東京外国語大学で「短歌創作論」の授業を担当したことをきっかけに「外大短歌会」ができて、今回の会誌の発行となったらしい。参加者9名。
 夏の更地に引かれゆくあなたとの平行線はかなしい均整
                        /山崎春蘭
 指で押しゆくとき電話番号は数の結べる星座と思ふ
                        /市川きつね
 ちやぼちやぼとオカリナを吹くやうな手で君が食む西瓜の種黒きこと
                        /本馬南朋
 ミツバチの使者とか言って小学生ツツジを口に咲かせて帰る
                        /幸瑞
 水道の水ばかり飲むこの朝にアドリア海はみたことがない
                        /千種創一
どの歌にも若さと瑞々しさがあって、新鮮な感じがする。他にも市川きつねさんの小説「天窓」が、せつなくて、かなり良かった。
皆さんの今後の活躍に期待したい。
 

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