「塔北陸歌会誌」第5号
「塔」北陸歌会が発行している冊子、全44ページ。
メンバー18名の作品各10首が載っています。
常願寺川の河原で摘みしぐみの酒交わして伯母の通夜が更けゆく
西藤光美
水滴はフロントガラスを駆け上る時雨にうたれ会いに行く路
石川えりか
つらつらと草書の文字をえがくよう煙たゆたう蚊取線香
堀口 岬
地蔵堂に参りし人らが汲み合える清水の上の小さき五色幡(ばた)
篠原遙子
降る雨に眼を伏せ走る少年のやはらかき膝身を運ぶなり
黒嵜晃一
見た目などひつようないとおもひつつ色をえらべばこころうきたつ
西村玲美
「塔」には現在40の歌会があり、それぞれに様々な活動を行っていますが、
こうした冊子の発行も広まるといいなと思います。
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