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アーカイブ "2021年06月"

トマトが好きだ。
はっきりとした記憶はないが、子どもの頃は「トマトが好きです」と言うほどトマトが好きではなかったと思う。

いつごろだろうか、大人になってお酒を飲むようになったころには俄然トマト好きになっていた。

そんなぼくの実家の近所に鳥取ではちょっとしたブランドトマトのU農園が移転してきた。これもまた正確にはいつ頃移転していたのかも覚えていないのだが、ぼくがトマト好きになったころには、すでにU農園のおいしいトマトを食べていたような気がする。というのも、ぼくの母親のミチコはとても明るく陽気な人で、誰とでもさらりと仲良くなってしまう。それで、このU農園のご夫婦ともいつの間にか仲良しになっていた。そんなこともあって色美しい完熟の美味しいトマトがぼくのところにも回ってくるようになっていたのだった。

ただ、トマト好きといっても、トマトの品種に詳しかったり、高級スーパーなどでレアなトマトを手に入れたり、調理法に詳しかったりすることはなく、「フォロー・マイ・ノーズ」よろしく自分の勘をたよりに美味しいトマトやトマトの美味しい料理をいただいてきた。

今年の春、ホームセンターに行くと、いろいろなトマトの苗が売ってあって、何種類かを選んでプランターで育てることにした。いま、プチトマトとフルーツトマトの青い実がたくさんついていて、少しずつ赤く熟しはじめている。

トマトの成長を見守る毎日はとても楽しい。やはりトマトが好きなのだ。

あたらしいサラダの皿の酢の香り皆に嗅がせてうれしい夕べ/工藤玲音『水中で口笛』

明日、26日(土)13時からオンラインで「6月号新樹集・百葉集を読む」を開催します。申し込みが昨日までだったのですが、いつもに比べて人数が少ないので、もうしばらく募集します。毎回、初めての方もいらっしゃいます。ぜひどうぞ。申し込みフォームはこちらです↓

https://forms.gle/jFNukZoGQSKsBDbJ7

今夜は満月。赤みがかって見える、ストロベリームーンというそうですね。写真は昨夜の月です。たしかにピンクがかって見え、高く昇るにつれて白くなっていきました。子どもが赤い月を見て「あの月、顔があるで。あ、怒ったはる」と言うのですが、私には見えず。

子が最近覚えてきた遊びで、「白い月赤い月」というのがあります。鬼が目隠しして「白い月白い月白い月………赤い月!」と、「赤い月」で振り向きます。どのタイミングで「赤い月」になるのかは鬼しだいです。ほかの者たちは鬼にそ~っと近づいていくのですが、「赤い月」の時に動いてはだめ。要は「だるまさんがころんだ」です。

ちょっと違うのは、「赤い月」で動いてしまってもアウトにはならないことです。動いたのが見つかると、その人のそばに鬼がやってきて「このお人形さんはこんなふうだったかな…」などと言いながら、動いた人のポーズを元通りに直してくれて、そのままゲームは続きます。意外にも細やかで親切な鬼です。

この遊びの話を聞いたときは、月の光が差す部屋で人形たちがじっと動かずにいる様子が思い浮かびました。なんとも幻想的な遊びをしているんだなあと感心しました。

昨日は消しゴムの話だったので
今日は鉛筆の話を。

河野裕子4Bのちびた鉛筆で会ふなり我に書き込みをせり
             大口玲子『東北』(2002)

河野先生は直感的に人の本質を掴むようなところがありました。
大口さんも初対面でズバリ何か言い当てられたのでしょうか。
それを「我に」書き込みをする、
と表現したところが短歌ならではです。

「4Bのちびた鉛筆」という具体が生きています。
ちびた鉛筆を持って少し前屈みのような姿勢で
「我に」書き込みをした河野裕子。

場面が生き生きと再現されます。

なぜか使いかけの消しゴムが集って来る。
使ってもそう減るものでもないので
どんどんたまっていきます。

まん中の豆腐のような消しゴムは
ン十年前に買ったもの。
校正の時に河野先生に
「大きな消しゴム持ってますね。」と
言われた一品です。

書くことは消すことなれば体力のありさうな大きな消しゴム選ぶ
                 河野裕子『体力』(1998)

「書くことは消すこと」という断定に、
だからこそ「書くこと」への強い意志を感じます。

私が「塔」に入会する少し前に出た歌集なので、
当時の「塔」には歌集広告としてこの歌がよく載っていました。

米津玄師と並んでヨルシカもお気に入りの通勤用CD。
(といってもこの2枚以外「最近の」音楽は持って無いのですが。)

ヨルシカの「思想犯」という曲を聞いていると
「入れ物もない両手で受けて」という歌詞があります。

これって、

入れものが無い両手で受ける 尾崎放哉

とほぼ同じ。
ちょっとググってみると、ヨルシカは他にも
子規の句なども歌詞に取り入れているそうです。

短歌・俳句・詩はよく一緒に語られますが、
実はポップスの歌詞とも影響を与え合っているのでは?と思います。
というか同時代的に一番影響があるのかも。

歌詞だけでなく、リズムなども影響があるだろうな~
なんて考えたりしながら聞いています。

米津玄師の「フラミンゴ」を
某CMで聞いて好きになりました。
さらにyoutubeにオススメされて
「Lemon」を聞き、これも好きに。

この二つが入ったCD「Stray Sheep」を買って
通勤の車内で聞いています。

いい歌詞を聞くと、単語レベルでも
自分の短歌に取り入れたくなります。

さて先日、こんな歌を読んでニヤリとしました。

米津玄師に「Lemon」を書かせた祖父といふ死に人ひとり除夜を佇ちをり 
                    林和清『朱雀の聲』

聞いてますね~。米津玄師が紅白に出た際の歌でしょうか。

塔6月号新樹集・百葉集を読むを以下のとおり実施します。

6月26日(土)13時〜16時 Zoomミーティングで開催 (休憩あり。途中参加可、途中退席可)
評者は順次、依頼中です。 司会:小川和恵
申し込み締め切り:6月24日(木)
申し込みはこちらです↓
https://forms.gle/jFNukZoGQSKsBDbJ7

「そもそも歌集ってどう読んでる?」の
アンケート出していただけましたか?

締め切りは明日6月15日です。
ネットならまだ間に合います。
5月号の248ページをご覧下さい。
回答フォームのアドレスとQRコードが載っています。

9月号=800号記念号の特集を充実したものにするために
皆様のご協力をお願いします!!

9月号では座談会も行われており、
歌集を読む喜びが誌面で爆発します!!
皆様もアンケートに答えて、一緒に盛り上がって下さいね。
自分も参加すると読む時の気持ちが変わりますよ!

次に、お得な情報です。

「はじめてのZoom歌会」の定員に空きが出ました!
早い者勝ちですのでお急ぎお申し込みください。

(*追記:定員に達しました。ご応募ありがとうございました。6月15日(火))

6月27日(日)14:00~です。

申し込みはこのページの右上の
イベント・歌会 ⇒ イベントカレンダーをクリック。
6月27日の欄をクリックです。

人数が多い歌会では、もっと自分の歌について
選者に聞きたいのに・・・なんてなりがち。
でもZoom歌会なら快適。少ない人数で画面上は密にじっくりお話できます。
参加された皆様から大好評をいただいているイベントです。

「Zoom?無理無理!」なんて思ってませんか?
司会の方が、事前練習してくださいます。出来るようになるまで!
こんなことしてくれる短歌結社は「塔」だけ!!(多分・・・。)

コロナが収束した後も、社会の色々な面で、
Zoomの需要は減らないのではないかと言われています。
それなら大好きな短歌で、Zoomに慣れちゃいましょう!

本日、半年に1回の編集会議が行われました。
コロナ対応でZoomによる開催でした。
ご無沙汰している皆様に久しぶりに
お会いできてとてもうれしかったです。

会議はみっちり13:00~17:00。
今後の誌面について、全国大会について等々
もろもろの議題が話し合われました。
数年先まで見通しての計画的な運営です。

Zoom会議なので、写真は『塔』の表紙で代替させていただきます。
(しかも今自分が鋭意読んでいる5月号・・・。)

半年に一回の編集会議の前には、2か月に1回の企画会議で誌面の案を練ったり、
全国大会の事務局が大会の案を練ったり、それぞれの部が案件を持ち寄ります。

それ以外の実質的な作業として1か月に1回の初校と再校、割付があります。
たくさんの人手を経て『塔』は会員の皆様のお手元に届いています。

ネットと違って、詠草を出してから、
それが冊子となって皆様のところに戻ってくるまで
長~~くかかりますが、愛と心を込めて編集しております。

どうぞお手元に届いた『塔』誌を可愛がって下さいね!

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