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なぜか使いかけの消しゴムが集って来る。
使ってもそう減るものでもないので
どんどんたまっていきます。

まん中の豆腐のような消しゴムは
ン十年前に買ったもの。
校正の時に河野先生に
「大きな消しゴム持ってますね。」と
言われた一品です。

書くことは消すことなれば体力のありさうな大きな消しゴム選ぶ
                 河野裕子『体力』(1998)

「書くことは消すこと」という断定に、
だからこそ「書くこと」への強い意志を感じます。

私が「塔」に入会する少し前に出た歌集なので、
当時の「塔」には歌集広告としてこの歌がよく載っていました。

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