ブログ

上空に寒気が入っていて、大気の状態が不安定。
このへんでも2度ほど雷雨になった。
 
いったん雨が上がったので食料の買い出しに近所まで。

サンゴジュの花が咲いている。
だいたい、赤い実のほうの印象が強いが、当然ながら花も咲く。

歩み入るこころはやさし杜なかに珊瑚樹はなべて白き花つく/上田三四二『黙契』

蝶が来ていた。
どこで雨宿りをしていたのだろう。
 
ようやく食事にありついたという感じで、花にとりついている。
 
ツマグロヒョウモン♀か? と思ったが、ちょっと違う。
これはたぶんアカタテハだ。

いつとなきふるき落葉を掻きにつつわれが見るアカタテハ蝶の賑はひ/森岡貞香『黛樹』

そうやって道草をくっていたら、次の雨雲がやってきた。
買い物をしてスーパーを出るころには、ふたたび土砂降り。


2024年5月12日(日)に行われた
橋本恵美歌集『Bollard』批評会の
第一部が「塔短歌会youtubeチャンネル」にアップされました。
ぜひ、ご覧ください!

パネラー 吉川宏志(塔)

田村穂隆(塔)

松村由利子(かりん)

下記からレジュメをご覧いただけます。

Bollard批評会レジュメ田村穂隆

Bollard批評会レジュメ吉川宏志

Bollard批評会レジュメ松村由利子

*4週間の期間限定公開とさせていただきます。

昨日、吉澤ゆう子さんの歌集『緑を揺らす』の批評会に
パネルディスカッションの司会として参加しました。
パネラーの佐伯裕子さん(未来)、富田睦子さん(まひる野)、
真中朋久さんをはじめとして、
歌集の多面的な魅力を語りあう時間を
ご一緒させていただいた皆さんに感謝。
そして、作者の吉澤ゆう子さんにも
すばらしい歌との出会いを与えてくださり、
深くお礼申し上げます。

批評会のなかで何度かひかれていた歌で、私も好きな歌ですが

  チェロとなり木は樹でありし頃のこゑ聴かせてくれる吾と共にゐて

という作品があります。

かつて樹林のなかの一本であった木が切り出され、
その木が職人の手でチェロとなって、
いま声を聞かせてくれている。
そしてチェロを弾く私も、その木が樹であった時点からの
時間のふくらみを共有しているような、
そういうあたたかみのある歌だと思います。

余談ですが、この歌に出会ったときに思いだしたのが
いせひでこさんの絵本『チェロの木』。
主人公の少年のおじいさんが育てた森の木が、
チェロ職人の父親の手でチェロが作られる。
大きな森や木のあたたかさ、チェロの音色のあたたかさが、
主人公を含めてさまざま人の手を経て
過去から今へ、現在から未来へと伝えられていくような世界観があって、
これも大好きな絵本です。

(※ 吉澤さんの「吉」の表記は、正しくは下棒の長い字形です。)

 家庭菜園のそら豆が育ってきました。 例年より少し早いような……。

 

 もう、冬に植えたらあとは放置なので、丈も小さいままですけれど、でも、満足です。
 それは、食べたらもちろんおいしいのでうれしいのですが、それよりも、寺山修司の例の歌、ですね、それに憧れて植えているところがあるので、もう、生っただけで満足というか。 好きな短歌に引っ張られて、植物を植えたり(おだまきとか、おきなぐさとか)、何かを食べたり、そういうことはありますね。

 そら豆の殻一せいに鳴る夕母につながるわれのソネット    寺山 修司

 

直前のお知らせになってしまって恐縮ですが、今晩のNHKラジオ「高橋源一郎の飛ぶ教室」は、京都から、番組初の公開生放送2時間スペシャルです。

5月24日(金)
1コマ目 午後8:05~午後8:55(50分)
2コマ目 午後9:05~午後9:55(50分)

以下、番組ホームページから。
**************************************************
テーマは、平安時代の京都が舞台の大河ドラマ「光る君へ」にちなみ、恋の歌と『源氏物語』。

1コマ目は、京都在住の歌人・永田和宏さんをお迎えします。妻で歌人の河野裕子さんと生前に交わした歌を中心につづられた著書『たとへば君 四十年の恋歌』を題材に、いにしえより人々を魅了してやまない恋の歌の魅力に迫ります。
2コマ目は、100年前にA・ウェイリーによって英訳された源氏物語を現代の日本語に翻訳した毬矢まりえさん・森山恵さん姉妹をゲストにお迎えします。日本人と異なる視点を1度通すことで、なにが見えてきたのか。1コマ目のゲスト・永田和宏さんも交えて、源氏物語の魅力を語り合います。
**************************************************
高橋源一郎の飛ぶ教室 – NHK

1週間は聴き逃し配信もあるようです。

2024歌人集会春季大会

現代歌人集会春季大会開催します。
ぜひお越しください。
6月29日(土)
13:00~17:00
堺市立東文化会館3階フラットホール
南海高野線「なんば」駅から各種〈急行〉乗車約20分
「北野田駅」下車 西出口から2階デッキ直結 徒歩2分

大会テーマ「世界文学と短歌ー国際都市・堺から」
講演 川野里子氏
   「私達は今どこにいるのか―短歌と世界文学」
基調講演 島田幸典理事長
パネルディスカッション 黒瀬珂瀾理事 鈴木晴香理事 睦月都氏
参加費2000円(当日受付でお支払いください)
お申込みは 永田淳理事 seijisha★osk3.3web.ne.jp
(★を@に変えて下さい)

クロガネモチはモチノキ科モチノキ属。
カナメモチ(レッドロビンなど)はバラ科カナメモチ属。
ネズミモチについては、昨年(2023.06.22)ここに書いた。

モチ(黐)はモチでもややこしい。


これはクロガネモチの花。いまちょうど咲いている。

黐といひ山茶花といひわが植うる庭木は蠅が好みてたかる/菊池庫郎『二歌集の続き』

「黐」としか言っていないが、蜜でつやつやしているあたり、蠅が好むものかもしれない。


こちらはカナメモチの類。4月の中旬ごろ。

真四角にレッドロビンは刈られおり耐える力はどこに生まれる/富田睦子『風と雲雀』

カナメモチやアカカナメモチ、レッドロビンの花が咲いているという歌はみつけられなかった。生垣に仕立てて強剪定してしまうと、なかなか花芽がつかない。生垣をめぐらした一か所か二か所にささやかに花をつけてるぐらいのことが多い。
写真のこれは新しく植えられた若木。せいいっぱい花をつけている。
バラ科なので五弁の花。

はい、塔の調査班班長(班員一人)の永田淳です。

タイトル読んで「??」となった方ばかりですよね、もちろん。

塔は京都発祥の結社ですから西日本の会員が多いんじゃない?とみなさん漠然と思っていませんか?
そこで、今回調べてみました。塔の人口重心。(もう、タイトルの意味は分かりましたよね)

調べ方は以下の通りです。
会員は住まいする各都道府県の県庁(道庁、都庁、府庁)の所在地に住んでいるものと仮定します。北海道の北見に住んでいる人も、函館に住んでいる人もみんな札幌市に住んでいることにします。
やや乱暴ですが、そうでもしないとキリがありません。

各県庁の緯度×その県に住む会員数
各県庁の経度×その県に住む会員数

をそれぞれの都道府県で出して、それを全て合算した数値を全会員数で割ります。要は緯度と経度の平均値ですね。(今回は何度何分、までで秒まではデータに入れていません。会員データは今年4月時点です)
そのデータがこれ

(つまらんことに時間と労力を使ってるなぁ、、、オレ)

で、出た結果が北緯37°07′、東経136°42′。
これをGoogleマップで検索したら、

なんとまぁ、塔の人口のヘソは木曽川の川の中でした(笑)そのまま河口まで行けばナガシマスパーランドがあります。
所在としては三重県桑名市長島町小島近辺となります。
塔会員で人口重心にもっとも近くお住まいなのは三重県桑名市新西方の松尾桂子さんでした!直線距離で6キロほどです。

では、どの県が一番会員がおおいかもやはり気になりますよね。

東京 134
京都 100
大阪 91
神奈川 75
兵庫 73
千葉 46
埼玉 41
愛知 39
鳥取 28
滋賀 26
茨城 23
熊本 23
岡山 22
山口 22
宮城 22
北海道 21
静岡 21
奈良 21
福岡 21
広島 18
島根 16
鹿児島 16
宮崎 12
長野 11
岐阜 11
愛媛 11
福井 11
石川 11
徳島 10
三重 9
和歌山 9
沖縄 9
栃木 8
香川 8
福島 7
青森 6
大分 6
群馬 5
高知 5
新潟 5
山形 4
岩手 2
山梨 2
佐賀 2
長崎 2
富山 2
秋田 1

という結果(あくまで2024年4月時点です)となり、全都道府県に会員がお住まいとなっています。
今回は海外を入れておりませんが、アメリカ、ブラジル、フランス、スロバキアなどに9名会員がおられます。

以上、塔調査班からの報告でした。

また何かネタがあれば調査したいと思います(こんなことを調べて欲しい、というのがあればお知らせください。面白そうなら頑張ってみます)

橄欖(オリーブ)の花がつぶつぶと蕾をつけているのはしばらく前から。
今朝見たら、花が開いていた。
大阪市内の飲食店の前の鉢植。
ビルの植え込みにも少し大きな木があって花をつけている。

むしろ吾に涙のごときか曇り日を橄欖のか靑き花は頻(し)き零る/諏訪雅子『春空』

咲けば散る。

2024年2月24日に行われた「トークイベント『キマイラ文語』を読む会」の第一部を塔短歌会youtubeチャンネルにアップしました。ぜひご覧ください。

司会:睦月都(かばん)

レボーター:嶋稟太郎(未来)

桑原憂太郎(短歌人・太郎と花子)

著者:川本千栄(塔)

下記からレジメもご覧いただけます。

キマイラ文語読書会レジメ_嶋稟太郎

キマイラ文語読書会レジメ_桑原憂太郎

*4週間の期間限定公開とさせていただきます。

ページトップへ