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2024年2月24日に行われた「トークイベント『キマイラ文語』を読む会」の第一部を塔短歌会youtubeチャンネルにアップしました。ぜひご覧ください。

司会:睦月都(かばん)

レボーター:嶋稟太郎(未来)

桑原憂太郎(短歌人・太郎と花子)

著者:川本千栄(塔)

下記からレジメもご覧いただけます。

キマイラ文語読書会レジメ_嶋稟太郎

キマイラ文語読書会レジメ_桑原憂太郎

*4週間の期間限定公開とさせていただきます。

ここは大阪・中之島。土佐堀川。

冬のあいだなりをひそめていた蟹が活動をはじめている。
クロベンケイガニという種類だそうだ。

穴から出てきてそのへんの草をちぎって食べている。

クロベンケイガニ

夕焼の片照る崖をよじる蟹しきりと砂をこぼす音する/田中栄『岬』

蟹もいろいろだが、この作品の1首おいてあとに

畦(あぜ)草に這い出でし蟹甲の上(え)に泥をつけたるままに死にいる

というのがあるあたりから、写真のクロベンケイガニあたり?と思いながら読む。
海の近くの田圃の畔は、この蟹がしばしば穴をあけて水漏れをつくってしまったりしたらしい。
 
見ているぶんには面白いのだが。

来週5月17日(金)の19時から第25回NHK全国短歌大会のオンライン選評座談会というのがあり、「塔」からは永田和宏さんと大森が出ます。もうおひとりは穂村弘さん。申し込みをすれば無料でどなたでも視聴できますので、ぜひご検討ください。

申し込み先↓
オンライン選評会の詳細

また、これは完全に自分のことで恐縮ですが…
おなじく来週5月15日(水)の夕方に東京・四ツ谷で開催される現代歌人協会の公開講座「協会賞歌集を読み返す2」シリーズの第2回で、わたしの第1歌集『てのひらを燃やす』をとりあげていただくことになりました。

講師は三枝昂之さん、後半は三枝さんとわたしの対談になります。
お近くのかたはぜひ会場にお越しいただければ嬉しいです。
参加費1,500円、当日受付(学生は無料)。オンライン・録画もあります。
どうぞよろしくお願いします。
現代歌人協会公開講座「協会賞歌集を読み返す2」

上記のように、7月17日(水)の真鍋美恵子『玻璃』の回では講師として前田康子さんが登壇されます。これはとても楽しみです。ぜひご参加ください。

孵卵器に電流ながれつつありて無花果の葉の影黒き昼
眠りゐし黒猫が起(た)ちてゆきたればその下に繊(ほそ)くありたる亀裂
飴色の非常扉の外にある暗夜は直(ただ)に海につづかん
/真鍋美恵子『玻璃』(1958年)

去る1/28(日) 塔短歌会事務所にて行いました。
その結果以下の通り各賞の受賞者が決定しました。

第14回 塔新人賞
 受賞: ツバメノート       toron*
 次席: ラベリング           谷 活恵
第14回 塔短歌会賞
 受賞: これから響く      垣野俊一郎
 次席: 胴長の夏            小田桐 夕

 

追記 当初掲載した記載に誤りがありました。お詫びして訂正します。

 

 

岡部史です、こんにちは。

お天気の良い四月のある日、我が家から徒歩十分ほどの
ところにある、公的施設に用事があり出かけたのですが。
その施設の近くで、亀さんのお散歩に出会いました。

近くのお店で飼っているリクガメで、なんと25キロもあるのだとか。
時々散歩させているらしい。迷子になることもあるらしく、連絡先などを
記した名札を甲羅に貼っていました。名はモニー君。
ずいぶん前からいる亀と知っていたけれど、お散歩に出会うのは初めて。

用事を済ませて同じ通りに差し掛かると、もう一度会いました。
誰かがたんぽぽの花を背中に飾ってあげたようです。
お散歩の方は、ほとんど進んでいないようでしたが。

薄目してはるかな風を感じいる亀の退屈私の退屈
永田和宏『百万遍界隈」

日 時 5月25日(土)13時~17時
会 場 京都テルサ中会議室(東館2F)
京都市南区東九条下殿田町70 電話075-682-3400
第一部 パネルディスカッション
佐伯裕子 富田睦子 真中朋久 西之原一貴(司会兼)
第二部 会場発言
会 費 批評会 2000円
懇親会 6000円

申込・問合 イベントカレンダーの5月25日の欄をクリックしてください。

下のurlをクリックしても飛べます。

https://toutankakai.com/event/15524/?instance_id=2261

橋本恵美 歌集 『Bollard』批評会

◆日時 2024年5月12日(日)13~17時 (受付開始 12:30)

◆会場 大阪市上本町 たかつガーデン 2Fコスモス
〒543-0021 大阪市天王寺区東高津町
近鉄 大阪上本町駅ホームより200メートル ⑪出口をご利用ください
大阪市営地下鉄(Osaka Metro )谷町線・千日前線 谷町九丁目下車500m

◆パネラー  松村由利子さん  吉川宏志さん  田村穂隆さん
◆司会    永野千尋さん(塔)

第一部 パネルディスカッション
第二部 老若男女超結社の意見交流

◆参加申込  橋本恵美
Mail✉ 86caramel86@zeus.eonet.ne.jp

◆会費 1000円(当日会場にて徴収)
懇親会はありません

◆申し込み締め切り 4月末日
但し会場の座席の都合上52人まで

いわこしです。
先週、両親と日光へ旅行に行ってきました。
東照宮から中禅寺湖へ二泊三日の旅。
東照宮は家康好きの母の希望、中禅寺湖は日本で一番標高の高い湖と日本百名山の男体山というロケーションに私が惹かれて決めました。
決めたのは2月上旬で、今年は暖冬ということもあり、
ひょっとして旅行に行く頃には桜もちらほら咲いてなんて思っていたのですが、
この日は突然の寒波で中禅寺湖は雪の降る猛烈な寒さ。
ただ、逆に雪の降る湖と雪の山稜という絶景が見られてそれはそれで両親にも喜んでもらえました。

さて、古今歌人は旅に出ると歌をつくります。
いや、歌をつくるために旅に出るといってもいいかもしれません。
わたしも歌ができずに困ったら山に登るか、プチ旅に出ます。
今回も旅の準備を歌い、まだ行ってもいない旅のうたを作ったりしていました。   (いいのか?)
それから、今書いているこのブログのネタとして。
たびに出る前に中禅寺湖をうたった歌人っていないかと調べていたところ、                   いました。日光は名所だけに何人も有名歌人が歌っています。
正岡子規、若山牧水、与謝野晶子。

漂泊の歌人、若山牧水は「みなかみ紀行」(1924年出版)で、日光、中禅寺湖を訪れており、中禅寺湖を歌っています。
(今回は訪ねられませんでしたが、日光に歌碑もあるようです)

裏山に雪の来ぬると湖岸の百木のもみぢ散りいそぐかも
見はるかす四方の黒木の峰澄みてこの湖岸のもみぢ照るなり
みづうみを囲める四方の山脈の黒木の森は冬さびにけり
下照るや湖辺の道に並木なす百木のもみぢ水にかがよひ

わたしが今回行ったのは冬なので季節が違いますが、それでも歌と実景が重なって、
より臨場感を持って味わるようになりました。

歌で旅もこういった楽しみ方ができるという発見でした。

中井スピカ歌集『ネクタリン』批評会

日時:4月28日(日)13:00~16:30

会場:大阪市中央公会堂 2階 第6~8会議室

大阪府大阪市北区中之島1丁目1−27

(Osaka Metro 御堂筋線・京阪電車 淀屋橋駅 /

Osaka Metro 堺筋線 北浜駅より徒歩5分)

会費:批評会:2000円

懇親会:淀屋橋駅近くの店にて3500円程度を予定

パネリスト:澤村斉美、染野太朗(司会)、道券はな、真中朋久(敬称略・五十音順)

お申込みはこちらのURLからお願いいたします。

https://forms.gle/mrBeQNPSYeBUkt6N9

 

問い合わせ先や、申込用のQRコードはイベントカレンダーをご参照ください。

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