かぎ編み
先日、娘の学校が数日間オンライン授業になりました。
授業は午前中で終わるのですが、
朝休みのドッジボール、
中休みのドッジボール、
昼休みのドッジボール、
が出来なくなった娘は、体力があり余り、ストレスを溜めている模様。
そこで、何となく、かぎ針編みを教えてみました。
中学一年の頃だったか、私はレース編みの本を二冊ほど買ってきて自分で編み方を覚えましたが、今どきはやはりYouTubeが充実していますね。
動画を見せていると、三十数年振りにいろいろ思い出してきました。
娘は左利きです。
でも、編み物が左右逆になると、私の頭がついていかない。
とりあえずかぎ針を右手に持たせてみたところ、うまい具合に右手でくるくると扱えるようになりました。
左右の使い分け、いつも面白いなと見ています。
まずは基本の鎖編み。
延々と編み続けて、7メートル30センチに。
次に、こま編み。
ぬいぐるみサイズのマスクが出来ました(モデル:トキさん)。
アイマスクにもなります。
ヘッドドレスにもなるよ。
編み物とか刺繍とか、いつかゆっくりやりたいなあと思いながら、日々は慌しく過ぎてゆきます。
実は、中学生のときに自分でデザインしながら刺していた白黒猫のクロスステッチ刺繍も、自分で模様を考えながら編み進めていたカバンも、まだ途中で完成していません。
実家のどこかにあるはずなのですが。
ずっとずっと頭のどこかで気にしながら、三十年が過ぎてしまいました。
もはや未完成のアンティークです。
でも、久しぶりに指先でかぎ針を動かしていると、ふしぎに心地よく集中します。
よく編み物などの単純作業は心を落ち着けると言いますが、たしかに何かの効果がありますね。
現実逃避して、思わずケープを編んでしまいました。
白い襟もぐるっとついています。
でも、あとほんのもうちょっと、毛糸が足りない…!
裾のフリフリが途中です。
毛糸、買いに行くかな。
いやいや、現実逃避してないでお仕事しなさーい。
かの日々が祖母の晩年赤毛糸もづもづ編み溜め寒がりをりき
河野裕子 『家』
赤い毛糸は沁み入るやうにさびしいよもう何年も編物をせず
コメントを残す