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速度から解放されて休みゐる貨物列車のコンテナの群れ/金田光世『遠浅の空』

列車の到着地だけでなく、途中駅でもコンテナの積み下ろしはある。
この駅は、北に向かう列車が、午前中の停車で一部を切り離し、午後に戻るときにまた増結して南へゆく。
それほど扱いの量が多いわけではないが、トラックやトレーラーがコンテナを運びこみ、フォークリフトがそれをコンテナ台車に積みこんだりしている。トラックがいつでも待っているわけではないから、到着した列車からおろしたコンテナはいったんコンテナ置き場に置く。二段までは積み上げる。

「速度から解放されて休みゐる」は、長旅の電車から降りた人間の実感でもあるだろう。

これは山手線を通過する貨物列車。北海道から東北本線を南下して名古屋までゆく列車。昼前の池袋を通過する。私有コンテナ(JR貨物所有でない)は、会社の名前を大きく書いて、それ自体が宣伝のようにもなる。

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