夏と言えば演奏旅行!
こんにちは、小川和恵です。
岡部史さんも書いておられましたが、この土日(8月18日、19日)に浜松で開催された全国大会も、無事終了しました。
大変に暑い夏でしたが、なぜかこの土日だけは奇跡的に(比較的)涼しく、これも塔会員の日頃の行いがよかったのだと、勝手に解釈しています。
せっかく浜松まで行ったので、大会が始まる前に「楽器博物館」に行ってきました。
(このために、9時過ぎに浜松に着くひかりに乗りました!)
思った以上に充実した展示で、とても面白かったです。
私は大学時代oboeを吹いていたのですが、世界各地にoboeのようなダブルリードの楽器が何種類もあることも、大変興味深かったです。
あと、ピアノ等の鍵盤楽器の変遷なども、様々な時代の楽器が並べられていて、それぞれの音を出す仕組みなども解説されていてとても分かりやすかったです。
もう少し時間があれば、もっとゆっくり見られたのだけどなぁ…。
で、夏です。暑い夏です。
「夏」と聞いて思い出すことは、みなさんいろいろおありかと思いますが、楽器繋がりで言うと、私は断然「演奏旅行」です。
前述の通り、私は大学時代、大学のオーケストラでoboeを吹いていたのですが、夏休みの恒例行事が「演奏旅行」でした。
これは、毎年一つの地域(例えば「九州」とか「東北」とか)を決めて、二週間程度、その地域内のいろいろな市町村で演奏会を行うのです。
ギャラは一切なしで、その代わりその市町村に食事と宿を提供してもらいます。
私が行ったのは、もう20年以上前のことですが、当時は割と小さな市町村でもそれなりの立派なホールを持っているところもありました。
もちろん、そういう場所での演奏もありましたが、多かったのは市町村の、あるいは学校の体育館です。
体育館だと、当然冷房もなかったような…。
でも、耐えられないほど暑い! と思ったことはなかったので、やはり今よりは気温も低めだったのでしょうね。
演奏する曲目は「運命」「カルメン」「白鳥の湖」など、比較的ポピュラーなものが多かったです。
「カルメン」をやるときには、「指揮者コーナー」というのを設けていました。
いわゆる「カルメン前奏曲」の冒頭の部分を、お客さんの一人に指揮者になってもらって、振ってもらうのです。
小学生、学生さん、校長先生、など様々な方が「指揮者」になりましたが、みなさんとてもいい顔をしていました。
ときどき「無茶振り」、つまり、うんとゆっくりやったかと思うと、いきなりとんでもないハイテンポになる、などもよくありましたが、まあお約束の範囲内。
やっている方も楽しかったです(木管楽器は比較的速いパッセージなので、大変は大変でしたが)。
それと、ご当地の民謡や市町村歌などを演奏することもありました。
これらは団員の編曲担当者が必死に、ほぼ一晩でオーケストラ用に編曲して、それをまた団員も、ほぼ初見で演奏していました。
やはり、お客さんの受けはよかったですね。
当時は、どちらかというと、普段オーケストラの生演奏などなかなか聴けないような地方の市町村を、選んで行っていたようなところがありました。
特に体育館での演奏会だと、お客さんも子どもさんや学生さんが多かったです。
音響などお世辞にもいいとは言えない環境なのですが、それでもみんな目を輝かせて聞いてくれて。
(月並みな言い方ですが)そのキラキラした瞳というのは、何年経っても忘れられないものです。
「音楽をやっていてよかったな」と思える時間でした。
私は都合3回、この演奏旅行に参加したのですが、もし参加していなければまず行っていないだろう、という所にもたくさんお邪魔しました。
徳島県西祖谷山村(当時)の「祖谷の大秘境」、長崎県五島列島の宇久島、等々、演奏旅行のおかげで行けたようなものです。
(そう言えば、宇久島の星と海はすごかったな…)
私は、実は47都道府県全てに行ったことがある(通り過ぎるだけでなく、ちゃんと降りて行った)のですが、その3分の1くらいは演奏旅行のおかげです。
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