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短歌の世界では一般に、書店などで売られている短歌雑誌(角川「短歌」「短歌研究」「歌壇」など)を「総合誌」、結社が発行している雑誌を「結社誌」、結社以外のグループの出す雑誌を「同人誌」と呼び分けている。
「総合誌」とは変な言い方だが、要するに「商業誌」のことだと思えばいい。結社誌と同人誌の違いは、選歌があるかないかの違いである。結社誌には選者がいるのに対して、同人誌は基本的に全員が対等な関係で成り立っている。
けれども、参加者がお金を出し合って雑誌を作っているという点では「結社誌」も「同人誌」も実は同じなのだ。短歌の世界以外の人から見れば、ともに「商業誌」に対する「同人誌」という扱いになるだろうと思う。
この「結社誌も広い意味では同人誌に含まれる」というのは当り前のことなのだが、意外と忘れられていることかもしれない。「塔」2月号の編集後記に永田淳さんが「結社誌はお金を出して買っている雑誌ではありません。お金を出して参加している集団です」と書いているのは、まさにその通り。
集団が大きくなるにつれて、どうしてもそうした意識が希薄になってしまうのだが、「自分たちの雑誌」に対して積極的に関わる気持ちが、結社誌にとって何よりも大切なのだと、最近、強く感じている。

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  • 松村正直 より:

    何首採られたかで一喜一憂しても、仕方がないですよね。採られた歌と採られなかった歌の違いを自分なりに考えてみることが大事なのだと思います。そのあたりが、総合誌の読者投稿欄とは違うわけで。

  • 鈴木竹志 より:

    同感です。
    詠草を出して、後は選者に何首採られたかを気にする人が本当に多いですね。時に「不毛」という言葉を浮かべてしまいます。でも、そうではない人も多くいるから、続けることができているのだと思いますが。

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