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ねじめ正一の小説『荒地の恋』を読んだ。
五十三歳の詩人北村太郎が、田村隆一の妻、明子と恋におち職場も家庭も失ってゆく。
それと同時に北村はあふれるように詩を書き始める。
荒地派の詩人が何人かでてくるが、私の好きな鮎川信夫は、泥沼化する人間関係のなかでこまやかな気配りをし、ひっそりと死んで行く。
    
     『荒地』の仲間たちの関係はいつも悲惨で滑稽だった。
この一文がすごく気に入った。詩人たちの詩を再読してみたい。

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  • hiroshi より:

     相聞歌関連の本を検索していて、たまたま図書館にあったので、半年前に読みました。
     ノンフィクションであればともかくも、もし小説であるなら、恋の展開の心理描写や深層をもう少し掘り下げて丁寧にすれば、タイトルの「恋」が生きて、作品ももっと良いものになったであろう…と思いました。
     せっかく「恋」がテーマなのだから美的に〜 作者が歌人or詩人であるならそう出来たのでしょうが…ちょっと残念..

  • 大森 より:

    『荒地の恋』、私も去年ひとに薦められて読みました。最近文庫化されたのでしょうか、本屋さんでも見かけます。
    三人称で書かれていたのが、最後のほうは北村太郎が悪化していく自分の病状のことなどを短く記した日記になり、その後「八月の林」という彼の詩が挿入され、亡くなってからのことは阿子の視点で書かれる、というラストがとっても印象的でした。あと、特に女性の登場人物が皆いいと思いました。

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