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今日、三条大橋を歩いていたら、ゆりかもめが飛んでいた。
京都の冬の風物詩と言っていい。
もう、そんな季節になったのだ。
ゆりかもめの尻一列に吹かれおり欄干を雪は横ざまに越ゆ
             永田和宏『荒神』
「ウリカモメ」去年の冬に言いし子は正しく呼べり川辺に立ちて
             吉川宏志『曳舟』
人はみな馴れぬ齢を生きているユリカモメ飛ぶまるき曇天
             永田 紅『日輪』

日中、鴨川を飛んでいるゆりかもめは、夜は琵琶湖にいて、比叡山のあたりを越えてやって来るそうだ。山ひとつ越えると湖があるという地理感覚は、京都に住むようになって初めて知ったことの一つである。

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