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カテゴリー "小林真代"

近くに塔の歌会がなくて、以前はがんばって通っていましたが、
最近は地元の歌会やオンライン歌会にお世話になることが多くなりました。
オンライン歌会は自宅からの参加なので、パソコンの前で普段通りの感じでお茶を淹れて飲むこともしばしば。
寒い時期、私の愛用しているマグカップはこれ。

ずいぶん前のことですが、両親が相撲を観にいってお土産に持って帰ってきたもの。
大きいのが気に入っていて、冬はこのマグカップでほうじ茶をがぶがぶ飲みます。
うちではこのマグカップを「どすこい」とよんでいます。

先日のオンライン歌会で「それはなんのマグカップ??」と興味を示していた方、
満足していただけたでしょうか。

弓取りの最後の四股によいしよおと叫びて嬉しかりけり昔 / 酒井佑子『空よ』

パソコンをずっと睨んでいると目が疲れるので、
あたたかいアイマスクなどをその日の気分で使っています。
あったかくて気持ちよくて、たぶんきっと目にもやさしいのだろうと思います。
柑橘系のかおり、ラベンダーのかおり、いろいろありますが、
ダントツのお気に入りは小豆をつかったもの。
電子レンジで温めて目にのせると、あずきのいいにおいがして、
ああ、あずきって、こんな感じで茹でられるんだなあ、とあずきになったような気持ちになります。
こうして、おいしいあんこになるんだなあ。

(わたしはあずきにもあんこにもなっていません。たまたま台所にあったもの。)

ささやかに言葉かわせばこんなにもあなたは缶入りしるこを好きだ / 山川藍『いらっしゃい』

ああ、あんこ炊かなくっちゃ。
食べ物の話じゃないブログになるはずだったのに、また食べ物の話になってしまった。

寒い日が続きますね。
雪の多いところのみなさん、どうぞお気をつけて。
そしてあったかくしてお過ごしくださいね。

みなさん、こんにちは。
新年早々寝込んで1月の記憶があまりない小林真代です。
旧正月はそのぶんを取り返すべく連日呑みまくりました。

正月の記憶もおぼろなわたしに、今年最初の歌会のあと、歌友がお正月っぽい素敵なお昼ごはんを食べさせてくれました。

ご飯をつくって食べてもらうのが好き、と日頃から公言している方で、
茶碗蒸しは歌会の部屋のストーブで仕上げるなど、作業が自然で素敵なのでした。
(茶碗蒸しにはお餅が入っていてびっくり。福岡ではこういう茶碗蒸しがあるとかなんとか。)
黒豆も栗きんとんも手作り。ワインにあいそうなチーズや、いくらでも食べたい漬物、みんなおいしくて大満足でした。
おいしいものを食べてゴキゲンになるって、本当にあるんだよ。
さあ、今年もがんばろー。

皮やぶれ真白く餅のふくるるを稚きこころに待ちをり吾れは / 宮柊二『藤棚の下の小室』

ちなみに寝込んでいる間も食欲は落ちず、お雑煮はしっかりいただきました。

今日は七夕ですね。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
七夕は雨が多いような気がしていたのですが、
今年のわたしの七夕は晴れてとても暑いです。
暑いので、とりあえずおいしいもの食べて元気を出す。

最近食べた生しらす丼。
おいしいものの記憶で元気を出す。

今日はこれからオンラインで歌会です。
七夕なので、普段なかなか会えない人たちと歌会。楽しんできます。

遅れ来しあなたの隣りは空席の七夕歌会また雨となる   河野裕子『歩く』

 
雨がよかったわけでは決してないけれど。
それにしたってこんなに暑くなるとは思わなかったなあ、七夕。

うちの近所の猫のお話なんですけどね。
去年の夏、宿無しの猫がしばしばうちの玄関の前でくつろいでいて、わたしが家に入ろうとしてもなかなかどいてくれなくて。無理矢理玄関を開けようとすると、すごい顔して怒って。気の弱いわたしはとても困ったものでした。
うちの玄関がこの猫にとって、暑さをしのいだり、雨をよけたりするのにちょうどよいらしく、

昨日より十度も低い公園の昨日と同じ場所にいる猫   /  杉田菜穂「塔」2024年6月号

まさにこんな感じで、ちょいちょいやって来るのでした。
その後、面倒をみてくれるすてきな家族がみつかったらしく、うちの玄関の前で寝ることもなくなり、ほっとしたような、ちょっとつまらないような。

と思っていたら、今年も遭遇しました。うちの玄関ではないけれど。

相変わらず険しい表情。
でも、近寄っても怒らない。
去年よりきれい。毛もふさふさして。
へー、よかったなあ。
ものすごい不機嫌そうな顔してるけど、しあわせなんだよね?
よかったじゃん。
元気で暮らしなよ。
じゃあね!

今日は3月3日なので、ちょっとだけひなまつりらしいことを。
甘酒とひなあられ。
マッコリでもよかったんだけど。

ひなまつりというと、幼稚園のころ、仲の良かったアキちゃんとタマオちゃんがうちに遊びに来て、おひなさまの前でごはんを食べたことを思い出します。
アキちゃんとわたしはおひなさまの楽しみ方がよくわからなかったけれど、タマオちゃんは「わあ、きれいね。」と喜んでいて、大人みたいだなと思いました。
その後、卒園を待たずに二人とも引っ越してしまい、わたしにとっておひなさまは、アキちゃんとタマオちゃんの思い出。

年々に木の花咲きてよみがへる感情ふかく雛は黙すを/馬場あき子『飛天の道』

うちにはおひなさまがないけれど、おひなさまの歌を作ろうかな。とかなんとか、そんなことを思った今年のひなまつりでした。

先日、胃カメラをのむ時に力いっぱい抵抗したら、喉の調子がしばらく戻らなくて参りました。
そういうこと、ありますよね。(わたしだけじゃないですよね?)

喉の調子が悪いかな、と思ったらありとあらゆる手段でケアしますが、
普段は手軽なのど飴を持ち歩いています。
のど飴といってもいろいろなものがありまして、各種取り揃えて楽しんでいますが、
いちばん効くような気がするのはこれ。

近所で売っていないので箱でお取り寄せしています。
効くような気がするって言っても、つまりはのど飴は薬ではなくてお菓子なんですが。

飴玉を転がすやうに歌ふから歌詞がかなしくても気づかない/濱松哲朗『翅ある人の音楽』

自分の家では好きなところで好きなように過ごしていますが、
最近は息子が使っていた部屋をわがものとして暮らしています。
窓に向いて置かれた机がお気に入りです。
十代の頃の息子が使っていたものがいくらか引き出しの中に残されたままになっていますが、気にしません。

本を読むのに疲れたり、作業に飽きたりした時、なんか面白いものないかなーと何気なく引き出しを開けることがありますが、そうするといつもコレがあります。

大きいお煎餅くらいのサイズの缶バッヂ。
見るたびに、あ、ドラえもん…と一瞬思うわけですが、なんか違うな、なんだこれ、としばしプロペラの頭(頭のプロペラ??)と戯れます。
そのうちにやがてすっかり癒されて、ふたたび読書や作業に戻るのでした。


この夏、箪笥を漁っていたら出てきたTシャツ。トリスおじさん。
今日も暑い一日でした。皆さん、くーっと、今夜もおいしく水分補給してください。

さてさて。
先日書いた、すいか泥棒のタコについて。さっそく「これではないですか?」と情報をお寄せ下さった方が!!
イメージしていたものより明るい絵柄で、親しみやすい感じですが、たぶん、それだと思います。自分が子どもの頃に夢中になった絵本が幻ではなく実在するとわかってほっとしました。タコが大根を盗むお話などは結構あるそうで、さらに探してみると面白そう。貴重な情報(わたしにとって)をありがとうございました!!

それにしても、すいか泥棒のタコになぜあれほど夢中になったのかは我ながらやっぱり謎で、こればっかりは永遠に謎なんだろうなあ。

物置の絵本のなかに挟みてあり小さきむすめが書いたお話    花山多佳子『木香薔薇』

9月になってもまだまだ暑いですね。
今年はとにかく暑くて毎日ビールを飲むことばっかり考えていて、
うっかり西瓜を食べるのを忘れていました。
あわてて食べました。

ところで、子どもの頃夢中になった絵本に、夜になるとタコが海から上がってきて、すいか畑からすいかを盗むというお話がありまして。
子供向けにしては地味な絵本で、絵柄がかわいかったわけでも、大爆笑のおもしろさだったわけでもなかった(と思う)のですが、ある時期夢中で読んでいたことだけはよく覚えていて、すいかを食べるとなつかしく思い出します。

すいか畑の人がタコを捕まえようとしたけれど、タコは逃げ切って海へ帰っていった、というラストシーンだったような気がするのですが、最後もまんまとすいかを盗んだのだったかどうか。

いつの間にか実家の本棚から消えて、再読もかなわないすいか泥棒のタコのお話。
どうしてあんなに夢中になって読んだのかさっぱりわかりませんが、もう一度読んでみたいなあ。

西瓜割りしない季節の長いことずっと目隠しをしてるのに
     「西瓜のほうに目隠しを」鈴木晴香/『西瓜』創刊号

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