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写真は大阪の海遊館で撮影したカピバラです。ずっと本物を見たい、
と思っていたので、数年前に大阪を訪ねてカメラに収められた時は
感激しました! ガラス越しなので、写りは良くないのですが。
意外に大きいのです。そしてとぼけた様子がとても愛らしい。

カピバラには個人的な思い出が一つ。もう四半世紀も前に、動物が
二百十数種類も登場する絵本を訳したことがあるのですが、この時、
「ジャングル」の頁に、一匹、大きな鼠状の生き物が登場。
原書ではWater cavy となってました。手元の辞書にはない言葉、
あれこれと調べると、「テンジクネズミ」としている資料があり、
納得できないままやむなく、これを採用したのです(インターネットは
まださほど普及しておらず、私は使っていなかった)。
二千年代に入ってから、カピバラとして紹介されている映像を
テレビで見て、あっ、これじゃないか! と・・・。今じゃ、カピバラを
知らない人って、いないですよね(翻訳の言葉は古びやすい)。
もう遅いけれど、訳をなおしたくてうずうず。
少なくとも、「ミズオオネズミ」にしておいたら良かった。

 南米産ミズオオネズミカピバラは日本の出湯に目を細めをり
                    岡部史

追記 記事をアップした後、「塔」のフリマで配られたという「ねずみの歌」
をネットプリントしに近くのコンビニへ出掛けてきました。するとその中に
二首のカピバラの歌を発見! 詠んでいそうな人の歌集を何冊か調べて、結局
見つからずに上記の拙作を載せたのでしたが。お二方の作品を以下に。

 あくまでもねずみではないと言いそうなカピバラ映る干支引継ぎに
                         菊井直子
 カピバラはネズミ目とぞ知りしときその四頭身おそろしく見ゆ
                         村上和子
                                                                                        

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