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先日、実験のために附属農場へ行った。

12月なのに農場に行ってどうするんだという声も聞こえてきそうですが、

僕の研究は裸の果樹を対象にしているので、冬にしかデータをとれないのです。

農場は阪急高槻市駅とJR高槻駅の間に存在しているので、開けた空を走る電車の音が聞こえてここちよい。

ただ、この高槻農場はもうほぼ閉められていて、木津への移転が決まっています。

実習で慣れ親しんだ場所なのですこしさびしい。

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果樹は、向こうの農場まで持っていけないので切り倒されるのを待つだけ。

もちろん手入れもされていないので、至る所に柿が落ちていました。

柿とトマトは似ているので、茂吉の歌を思い出したりしながら実験。

赤茄子の腐れてゐたるところより幾程もなき歩みなりけり/斎藤茂吉『赤光』

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