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今日は2月8日に94歳で亡くなられた諏訪雅子さんのお宅に伺ってきた。諏訪さんは「塔」創刊以来の会員で、1984年〜99年まで選者を務められた。歌集は『遠花原』(1977年、白玉書房)と『春空』(1987年、石川書房)の2冊がある。
僕が編集長になってからは、毎月、詠草をわが家にFAXで送っていただいていた。FAXとともに必ず電話もかけてこられて、しばらく歌の話などをした。歌作りに対する情熱は最後の最後まで衰えなかったように思う。1月の半ばに、ようやく退院したというお電話をいただいたのが最後になった。
諏訪さんのお宅には、短歌関係の蔵書が大量に残されていた。もう帰ることのない主を待っている本たちは、ひどく寂しそうであった。

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