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近所の水田。住宅地の間に、いちまい、にまい という単位で残っている。
出穂までは、まだもうちょっとかかるだろうか。

日本の米栽培は、手間をかけて大切に育る。水の管理がそのひとつ。
稲が育ってきたら、水を抜いたり、また水を入れたりする。

いっとき水を抜いて、泥にひび割れなどもできていたが、先週はまた水が入った。
水が入って喜んでいるのは、このかたたち。
 

明け方から合唱している。

限りなき蛙の聲は暁にひとつ響きに迫るごとしも/高安国世『Vorfruhling』

この界隈にいるのは、ヌマガエルという種類であるらしい。小型のカエル。

田んぼが干上がっていた時期にどうしていたかというと、たとえばこんな感じ。
泥のひび割れの奥でじっとしている。
少しでも湿ったところに入って、水が戻るのを待っていたのだろう。

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  • 失名氏 より:

    大阪都心に暮らし44年ほど カエルの声を聞いてない 昔 東住吉区には
    カエルの声が すごかったです!!

     高安先生の一首に 実感があります  先生のカエルは どこの蛙さん? 京大?

    • 真中朋久 より:

      歌集の、前・直後の作品が

      子を育て明るき妻が或る夜(よは)はわが傍(かたへ)にて涙ながしぬ
      潤ひて藻の香をしるく吹く風にむかひて石を投げやまず居り

      ですので、長男(幼くして亡くなる)が生まれた西宮の家の周辺のことではないかと思います。

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