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我が家の近くに、花水木が街路樹になっている一角があり、
四月下旬に一斉に花開き、その美しさに毎年ながら目を奪われます。
掲載の写真は、樹形をしっかり見たいと思って撮ったもので、
写真としてはあまり面白いものになりませんでしたが、華やかさは
感じていただけるでしょう。

一昨日の横浜歌会でも、花水木の歌が登場。舟になって空に漕ぎ出す、
というような幻想的なお歌でした。魅了された会員も多く、「花水木は
桜の代わりにアメリカから送られて日本に根付いた植物。そういうことも
背景に詠んでいるのでは」という素敵なコメントもありました。
四季の何気ない景色が、短歌によって重層的なものに変えられ、より
豊かな記憶として胸に刻まれていくものだな、と改めて思いました。

  花水木の道があれより長くても短くても愛を告げられなかった
                     吉川宏志『青蝉』

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