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明日から塔短歌会のシンポジウムです。
全国大会とは銘打っていませんが、実質的に3年ぶりの全国大会です。
いろいろ困難もありながら、ようやく開催に漕ぎ着けられそうで、うれしく、また感慨深く思います。

その前日の今日、河野裕子・永田和宏歌碑除幕式が行われ、私も出席してきました。

歌碑が建立されたのは、京都市左京区にある法然院の中です。

午後から天気が崩れる予報もあり心配でしたが、除幕式のときはまだ雨も降り出さず、でも曇り空だったので直射日光に曝されることもなく、なんともいい塩梅の天候でした。
緑に囲まれた厳かにも爽やかな雰囲気の中、ツクツクボウシもしきりに啼いて、うまく言えませんが、この歌碑の除幕式のために見えない力がはたらいて作り出されたような、そんな時空間でした。

除幕式の後、屋内に場所を移して「河野裕子を語る会」が行われました。
と、皆が屋内に入ったり途端、さあーっと雨が振り出し、本降りに。
会場も一気に涼しくなり、緑が戦ぐのが見え、鳥の声が聞こえ、ツクツクボウシもまた啼き続ける。
それぞれの中に今なお棲んでいる河野裕子を語っていただくのに、これ以上の環境があるだろうか、と思われるほどでした。
お話なさったのは、小野市市長の蓬莱務さん、三枝昂之さん、坪内稔典さん、栗木京子さん。
それぞれに思い入れの深さがうかがわれ、面白くもしみじみとする内容ばかりで、時間があっという間に経ちました。

そして、永田和宏さんのご挨拶で会が締められるころには、雨も上がっていました。
参加してくださった皆様が帰られるときの障りにならないように、とでも言うように…

この今日の天候の移り変わり、裕子さんが天において全てを計らってくださったとしか思えませんでした。
それは、おそらく参加された方全員がそのようにお感じになったと思います。

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