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短歌に興味を持ち始めたのは、お勤めしていた二十代の頃。
お金も時間もなかったので、文庫版の歌集を捜すことに。
何しろ安価だし、通勤の途中に読むのに便利、ですから。
詩は以前から興味があり、文庫版で手あたり次第に
購入していたので、歌集もあるのではと思っていましたが、
入手できにくく、都心の書店にでかけたりしていました。
古本のチェーン店も、勿論、ネットもなかった時代です。

手元にある文庫版詩歌集の一部をご紹介します。
初めて購入したのが手前の『日本の詩歌29 短歌集』(中公文庫)
です。森鴎外から始まって、四十数名の近現代歌人の作品が
抄録されていて、短歌を概観するのにとても便利でした。

右側に見える岡野弘彦『海のまほろば』(中公文庫)は、仕事で
出掛けた先の、小さな駅前にあった小さな書店で見つけたもの。
岡野氏の表題作の他に二冊の歌集が完本で収められた文庫で、
「こんな本が出版されていたんだ」かつ「こんな店で発見できた」
という驚きと喜びで、欣喜雀躍したことを覚えています。
現在は残念ながら、どちらも絶版になっているようです。

でも最近は岩波文庫から、少しずつながら出版されていますね。
右から二冊目、三冊目は、比較的最近入手したもの。
興味のある方は、探してみて下さい。

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