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ロシアのウクライナへの侵攻が始まって二カ月。
二十一世紀に入って二十年以上も後に、このような軍事進攻が
起きるとは・・・。驚き、その惨状には目を覆うばかり。
ウクライナの人々が面している窮状に胸が痛み、
そして遠い戦争が世界にもたらす様々な影響にも思いを馳せました。

ロシアは、世界一の小麦輸出国(すべて2019年時の資料による)。
ウクライナは世界五位。一方、日本は世界第八位の小麦輸入国。
日本以上に小麦を輸入している国が七か国にも及ぶことに驚き、
その第二位に、小麦の故里ともいえそうなエジプトが入っている
ことに、さらに驚く。そして一位の国を見て・・・。
むむむ、そうか、そうだろうなあ、と私はあまり驚かなかった。
1096万トン以上もの輸入量は、日本の533万トンの倍以上。
世界最大の輸入国は、インドネシアなのである。
お米の国のイメージだったけれども・・・。

写真は、十年余り前に訪れた、ジョクジャカルタの市内での写真。
これがインドネシア! と驚く人もおられるはず。市内に展開する
パンのチェーン店、Bread Talkでは、様々のパンが並び、一日中、
トングを手にパンを選ぶ人で溢れていました。小麦を多く国外に頼る
アジアの国々では、今回の戦争は、大きな経済的痛手になるはず。
「小麦がないなら、お米をたべればいいじゃないか」ですが・・・。

パンの文化がかなり浸透してしまっていて、難しいかも。
ちなみに、これって、アンパンマンのパクリ? と思われる商品も。

戦から胃袋、って真中さん流の頭韻を踏んでみたけれど。
この戦争を機に、遠い小麦の国へ思いを馳せた方は多かったようです。
  向日葵と小麦の大地に春近し銃を持つ手に種は播けない
              加藤宙(22.4.24朝日歌壇より)

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