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京都の寒さはだんだんときびしくなってきました。
歌舞伎に詳しいわけではありませんが、亡くなった中村勘三郎さんの本を読んでみています。(『勘九郎ひとりがたり』)
聞き書きのような文章で、楽屋で話している飾り気のない勘三郎さんが見えてきます。
片時も、芝居のことを忘れずに、喜んだり落ち込んだり、「一生勉強です」と、全力疾走の姿がありました。
前の本で、自分の芝居を見に来た人が、前列で居眠りをしててすごく腹が立ったとか。
するとその張本人から、お詫びの手紙が来て、そこに住所も名前も書いてあったとか。
それでこの本で、俺は役者として人間ができてなかったと、ひたすらその人に謝っています。
読んでいて不思議に元気が出てきた一冊でした。
短歌を詠んでいても調子がよかったり悪かったり・・。
でも長く続けていくのが一番だといまさらながら思います。

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