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こんにちは。鈴木晴香です。

短歌を作り始める前から、そして今もたびたび、寺山修司の短歌を読み返しています。

しかし、寺山が中学生・高校生の頃に作っていたという俳句をまだ読んだことがなく、どのような作品だったのだろうと興味を抱いて、このような本を買いました。

terayama
『寺山修司コレクション1 全歌集全句集』(思潮社)1992
インターネットの古書店で見つけたものです。

寺山は同じテーマを短歌や演劇、映画とジャンルを超えて繰り返し表現していますが、俳句にも見たことのあるシーンが出てきてどきっとします。

枯野ゆく棺のわれふと目覚めずや

この俳句は、歌集『田園に死す』の短歌を想起させます。

売りにゆく柱時計がふいに鳴る横抱きにして枯野ゆくとき

「柱時計」は「われ」だったのか。
そう思うと、この短歌に漂う不穏さがより一層濃くなるようです。

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