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以前にもこの欄で紹介した、我家の近辺(多摩)に自生する百合です。
十数年前までは八月下旬に開花していたのですが、年々早くなり、
今年は八月上旬に満開となりました。で、庭に出てみると・・。

なんと百合をジャンプ台にした蝉がいたらしい。それも複数・・・。

こちらはまだ咲きかけの、か細い百合。蝉に言い寄られて、イヤイヤ
してるみたいですね。我が家の庭は狭く、すぐ近くに柿の木があるのに
どうしても百合の花に寄り添いたかった、みたいな蝉。
あるいは、とにかく早く羽化したかったのかなあ。
色々な形に、音に、仕草に。林で、野原で、町なかで。
蝉の、鮮烈な命の営みがほとばしる、日本の夏。
「盛夏」を力強く印象付ける、立役者のひとりにちがいなく。

  ふるはせてふるへて蝉の渾身がいのちのみづを絞り出しゆく
                 梶原さい子『ナラティブ』

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