ブログ

机辺の仕事が行き詰まったり、一段落したりしたときには、ひとまわり走ってくる。夜は街灯のあるところだが、昼は川べりのコースが気持ち良い。

土手が華やか。

これはセイヨウカラシナか。

「セイヨウカラシナ」を、はっきり種名で詠みこんでいる作品は、案外少ない。探せばもっとあるのだろうけれど、私の手控えの中には3首。

川沿いにセイヨウカラシナ陽を溜めて黄を咲かせいる去年よりも殖ゆ/永田淳『湖をさがす』

俺の名を忘れたのかよ振り向けば川岸にどっとセイヨウカラシナ/前田康子『黄あやめの頃』

この岸もむかうの岸も黄に灯し西洋芥子菜まつりのごとし/喜夛隆子『国原の地図』

photo2

ところで、本当にこれはセイヨウカラシナか……と思って調べてみると、そんなに簡単なものではない。河川敷などに自生しているものは、主としてセイヨウカラシナとセイヨウアブラナだが、交雑もするからややこしい。

今日のこの一群の中にもいろいろあった。

花が房状にかたまっているのはアブラナ寄りの属性なのだとか。

photo1

コメントを残す

  • D60 より:

    クワ科イチジク属の「ガジュマル」の一首を思い出しました。
    悲しいかな、植物にはうといので少しでも覚えるようにこの三首書き写しました。
    >花が房状にかたまっているのはアブラナ寄りの属性なのだとか。
    メモメモ。
    (寺田裕子)

  • 小田桐夕 より:

    だんだん暖かくなってきて散歩とか気持ちいいですよね。
    ちょうどいま『湖をさがす』を読んでいたので
    花の写真を見られてよかったです。

ページトップへ