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12日に名古屋で行われた社団法人「塔」の定時社員総会に
出席した折、ついでに駅の近くに一泊、ノリタケミュージアムに
出掛けてきました。名古屋は私にとって、ずっと「陶器の街」、
いつか行ってみたい、と思っていたのです。
ミュージアムはなかなか素晴らしく、ついでに同じ敷地内にある
レストランで昼食も。お料理はすべてノリタケの食器で供されます。

七、八歳の頃、母が突然、ノリタケの組食器を
購入したことがありました。当時はそんなに余裕なかったはずなのに
そして我が家にはオーブンなんかなかったのに、オーブン用の耐熱皿や
ポットなども含む、かなりの量の食器がどっと届いて、驚いたことが。
日常的に使うので、次々に欠けていき、もうセットで持ち続けることに
情熱を失ったのでしょう。ティカップは、私が結婚するときに
「使いなさい」と渡してくれたくらい。
六つずつのセット、今も手元にありますが、
カップを一つ割ってしまっています。

組物の陶器いちまいづつ欠けて妻(め)となり十年こはいものなし
栗木京子『綺羅』

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